教育福島0186号(1995年(H07)04月)-051page

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教育・イン・ザ・ワールド

−姉妹校提携で学んだ短期研修−

国際化にふさわしい教育の話題をシリーズで紹介する「教育・イン・ザ・ワールド」。今回は、オーストラリア・メイトランド・グロスマン高校との姉妹校提携をしている須賀川桐陽高等学校からのレポートです。

国際交流−須賀川桐陽高等学校の実践本校の国際交流の歴史は昭和44年にオーストラリアの留学生を受け入れたときに始まりました。以来、オーストラリアから本校への留学生は8名、本校からの留学生はオーストラリアヘ13名、アメリカヘ5名、フィリピンヘ1名になりました。

昭和60・61年度に県教委から「国際交流研究」の指定を受け、その実践と研究の中で国際理解教育と国際交流を一本化して行うことの必要を痛感しました。平成3年にオーストラリア・メイトランド・グロスマン高校と姉妹校提携をし、継続的な交流活動を目指すことにしました。平成6年度までに本校から184名の生徒を派遣し、グロスマン高校からの受け入れ生徒数は91名となりました。受け入れば7月とし、派遣は8月としました。期間は2週間とし、ホームスティをしながら、グロスマン高校の生徒たちと学び合う短期研修です。生徒は帰国後、異句同音に、彼我の認識の相違を越えて育んだ心の交流の美しさを讃えます。「先生、別れのときに涙が出ちゃった」という言葉には青春の純情が産み出ています。平成7年2月4日に挙行した本校の校舎落成並びに創立30周年記念式典にはグロスマン高校の校長代理と2名の生徒が臨んでくださいました。須賀川の2月の夜に降る雪のひとひらを追いかけてはしゃぐ2名の女生徒の軽やかさは妖精かと見まがうばかりでした。

異文化との触れ合いによって生徒自身の世界観・価値観が深化と拡大とを示し、感動と涙とによって友情が育まれ、それが人格形成に資するキイ・ポイントであり続ける限りにおいて、姉妹校との交流は教育的な価値がきわめて高いという側面を有すると評価しています.

お別れの朝

お別れの朝

歓迎会〜グロスマン高校にて〜

歓迎会〜グロスマン高校にて〜

美術科の授業〜亀を制作中〜

美術科の授業〜亀を制作中〜

家庭科の授業〜押花の栞を作成〜

家庭科の授業〜押花の栞を作成〜


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