教育福島0188号(1995年(H07)07月)-004page
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文化の窓
平成7年度第4回企画展
「歌舞伎の衣裳」展
会期:9月19日(火)〜lO月22日(日)
会場:福島県立美術館
歌舞伎は江戸時代以来、第2次世戦大戦以前までは、大衆文化の華として大都市はもとより、日本の津々浦々にまで広がり、楽しまれて、文字どおり庶民生活を彩っていました。
歌舞伎の衣裳は、演技のうえで、役柄を象徴する大切な存在であると同時に、デザインの大胆さや華やかさで人目をひきつけます。歌舞伎の魅力は、役者はいうまでもありませんが、この独特の衣裳に負うところが大きいのです。
歌舞伎衣裳は、その材質や使用頻度などの条件から、特殊なものを除いては古い例を見いだすことが難しいとされてきました。しかしながら、近年の調査によって、日本各地に、地芝居、農民歌舞伎等に使用されていた衣裳類が見いだされ始めており、それらの中に江戸後期の作例も確認されています。それらの衣裳は、歌舞伎全盛期の生命力や庶民の美意識を防御とさせるだけでなく、そこには現代の私たちの発想をはるかに超えた斬新なデザインや高度な技術が存在し、圧倒的な力強さに満ちています。人々がいかに深く歌舞伎を愛し、様々な想いを込めてきたかがひしひしと伝わってきます。
この展覧会では華麗で粋な江戸の衣裳をはじめ、北は山形庄内地力から南は兵庫県丹波地方まで、全国各地から約百余点を一堂に紹介します。
<観覧料>一般・大学生820円(660円)
高校生610円(460円)
小・中学生40O円(300円)
( )内は20名以上の団体料金
赤地宝船鶴亀文様 打掛
萌葱・繻子地的矢文様羽織・着付
黒天鴛絨地大蛇文様四天
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