教育福島0189号(1995年(H07)09月)-004page
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文化の窓
県立博物館・平成七年度第3回企画展
福島の歴史と文化
会期十月七日(土)〜十一月二十六日(日)休館日原則として月曜日(詳細は事前にお問い合わせください)
この企画展は、第五〇回国民体育大会公開競技スポーツ芸術参加事業で、秋季大会(十月十四〜十九日)の開催期日に合わせて実施されます。美術、工芸品や歴史資料を中心にして、福島の歴史と文化を総合的に展示しようとするもので、常設の総合展示と合わせるとより一層わかりやすいでしょう。
福島の地に流入し、長い時間をかけてこの地で培われてきた文化、その変遷と種々相を現在に伝えられてきた各種の遺品を通して一瞥しようとするものです。
千数百年前には、すでにこの地に仏教が伝えられたと考えられます。はじめ中央より移入された仏教文化も、次第にこの地に根付き、この地で仏像などがっくられていきます。各時代の中央の影響を受けつつ、この地の独自の造形が成立していきます。仏像彫刻を中心にして、山岳信仰の各種の遺品が、それを物語ってくれるでしょう。そしてついには椿彫木彩漆笈のような華麗な漆工品をも完成させました。
武士が活躍する時代になると、福島の地には盧名盛氏や保科正之のような武将が輩出し、その肖像が伝えられています。武士の世には、また優れた芸術作品が制作され、彼らの美的生活がうかがえます。一方で、身近な祈りをあらわにした絵馬やさまざまな工芸品に、この地に生きた人々の生活に根差した造形がみられます。
竹に鳩図雪村筆
椿彫木彩漆笈
会津塗盃洗
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