教育福島0191号(1995年(H07)11月)-011page

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○この講座は、国語、数学、英語の基礎的、基本的な学力を確実にする講座を開講するとともに、各教科・科目に係る興味・関心を深め、自己教育力を養い、よって生涯にわたって学習の基礎・基本を養成する講座を開講します。

社会人が在校生とともに科目履修生として受講できる講座です。

 

(3)進路講座

進学に必要な力を養うため、一年次より、月曜日、火曜日、木曜日、金曜日の四日間開講します。

進路実現のための選択科目講座ですが、特に大学受験に必要な学力を身に付けることを目的とした講座です。

○七校時に開講しますが、全員に履修を義務づけておりません。

この他、進路実現のための徹底した進路指導を行います。

○早朝、放課後の自主学習への援助を行います。

○図書館兼自学自習室を長時間開放します。

○校内外模試、校外での受験学習を支援します。など

次ページに、平成八年四月開講時に予定されている、教育課程の展開表を示します。この展開表は、完成年度である平成十年までのものも同時に示してありますが、実際は、年次ごとに開講されます。

生徒一人ひとりの履修科目について、一年次のみ見てみますと、国語1)と体育以外は全て各自が選択し、履修科目を決定することになります。もちろん、履修についての事前指導は十分に行いますが、自分の進路目的やなにを学ぶかといった、興味、関心等を考え「道しるべ」を参考にして、履修科目を決めていくことが望まれます。

 

六 開設講座の区分と学校生活の時間区分

 

単位制だからといって、授業にさえ出席すれば良いわけではありません。

従来は、ほとんど一時限を五十分授業で行われてきています。

これは、「教わる」という立場では適した時間ですが、「自ら学ぶ」時間を考えると短い時間です。

したがって、単位制は、「自ら学ぶ」ことによってより以上その制度が生かされますので、「基本講座」では、自ら学ぶ必要な時間として、一コマ九十分の時間をもって行います。

次に、「進路講座」は、一年次より進路に対する自覚をもって目的実現を図るために開設する講座です。もちろん、単位認定が行われる講座ですので、積極的に受講が期待されます。通常の時間帯では、七校時に相当する時間ですから、この講座は五十分で行います。

また、「土曜講座」は、社会人にも開放し、生涯学習の一環としての講座でもあると同時に、生徒一人ひとりが、社会人になっても学ぶその姿に学んでほしいとの願いをもつ講座です。これもまた、生徒にとっては、単位が認定される講座です。

この講座は、ほぼ隔週の土曜日に開講しますので、各土曜日に二科目受講できるようにするため、八十分で行います。

中等教育としての教育活動は、人格形成を図ることが、最も大切なことであります。したがって、ホームルーム活動、クラブ活動などを含める学校生活が、充実あるものにするため、時間区分は表1の通りとします。

 

(表1)1週間の学校生活と講座区分

 

 

 

 

 


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