教育福島0198号(1996年(H08)10月)-004page
文化の窓生誕120年記念
ヴラマンク展
会 期 11月2日(土)〜12月8日(日)
会 場 福島県立美術館
休館日 11/5(火)、毎週月曜
20世紀初頭のフランスで、明るい原色の色彩と激しく大胆なタッチによって、美術の世界を席巻したフォーヴィスム(野獣派)の絵画。モーリス・ド・ヴラマンク(1876-1958)は、マティス、ドランと共に、フォーヴィスムを代表する画家として知られています。
アカデミズムに反抗したヴラマンクは、ほとんど独学で絵画を学び、フォーヴィスムの画風を生み出しました。しかし、彼はそこにとどまることなく、セザンヌの影響を受けて構成的な作風に転じます。そして、さらには、鉛色の色彩とスピード感のあるタッチが特徴的な、独自の表現主義的作風を開花させました。そのようなヴラマンクの制作姿勢や作品は、里見勝蔵、佐伯祐三など、当時の若い日本の画家たちにも大きな影響をあたえてします。
ヴラマンクの生誕120年を記念するこの展覧会では、初期から晩年にいたるまでの88点の油彩作品によって、ヴラマンクの自由奔放でエネルギッシュな創作の世界を振り返ります。
講演会「ヴラマンクの人と芸術」
舖師:マイテ・ヴァレス=ブレッド氏
(前シャルトル英術館館長)
日時:11月2日(土)14:OO〜
堵所:薬術館講堂にて(入局無料)
ギャラリートーク
1)11月8日(金)10:30〜
2)11月16日(土)14:OO〜
観覧料
一般・大学生=820円(660円)
高校生:610円(460円)
小・中学生:410円(300円)
※( )は20名以上の団体料金
「風車場、嵐の風景」 1938年
「花瓶の芍薬」 1922年
「セーヌ海岸の風景」 1906年