教育福島0199号(1996年(H08)11月)-046page

平成九年度県立高等学校生徒募集定員決まる

　

平成八年度に引き続き、全校で四十人学級編制

安達東高校、双葉出匠秀最校に総合学科設置

五校二十三学級で学科転換・学科改編

去る十月二十二日、県教育委員会は、平成九年度県立高等学校の募集定員を発表しました。

その主な内容をお知らせします。なお、各高等学校の募集定員数については、次ページ表1のとおりです。

　

一　基本方針

(1)平成九年二月の各地区の中学校卒業者数や志願の動向を考慮しながら、進学希望者を適正に受け入れるよう募集定員を策定する。

(2)「公立高等学校の設置、適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律」(第五次)の改正により、一学級の生徒数は四十人を標準とすると定められた。そのため、平成十年度の完成を目指し、平成八年度に引き続き、全県において、四十人学級編制の措置を講ずる。

ただし、四十人学級編制に伴い、進学希望者の適正な受け入れを可能にするための必要な移行措置を講ずる。

(3)学校の適正な配置並びに学科の編成等については、県学校教育審議会からの答申(平成五年六月十五日付け)に十分配慮する。

特にハ総合学科については、平成八年度に引き続き設置する。

(4)公立高等学校と私立高等学校の募集定員比は、おおむね現状を維持するものとする。

　

二　募集定員

全日制　二二、四八〇人

(前年比一二〇人の減)

定時制　四〇〇人

(前年比　増減なし)

通信制　五〇〇人

(前年比　増減なし)

専攻科　一二十五人

(前年比　五人の増)

　

三　四十人学級編制

従前、四十五人標準とされていた学級のすべてを平成八年度に引き続き四十人学級として編制します。

　

四　四十人学級編制に伴う移行措置による学級増

福島東高校普通科一学級、福島南高校文理科一学級、郡山商業高校情報処理科一学級、須賀川桐陽高校普通科一学級、双葉農業高校総合学科一学級の五校五学級です。

　

五　学級減

福島農蚕高校農業に関する学科二学級です。

　

六　学科転換・学科改編

福島農蚕高校農業科一学級、畜産科一学級、園芸科一学級、農業土木科一学級、食品化学科一学級、食品流通科一学級、生活科学科二学級を生物生産科二学級、生物工学科一学級、環境土木科一学級、食品科学科一学級、生産情報科一学級に、安達東高校の普通科一学級、産業技術科一学級、家政科一学級を総合学科三学級に、船引高校の家政科一学級を普通科に、平商業高校の商業科二学級、経理科三学級、情報処理科二学級、情報会計科二学級を国際経済科二学級、流通ビジネス科二学級、情報システム科二学級、OA会計科三学級に、双葉農業高校の農業土木科一学級、産業技術科一学級を総合学科二学級に、それぞれ、学科転換・学科改編します。

なお、船引高校の普通科には、総合コース、福祉コース、食物文科コースの三コースを導入します。

　

七　男女共学

白河高校、白河女子高校を男女共学とします。

　

八　校名変更

福島農蚕高校を福島明成高校、白河女子高校を白河旭高校、双葉農業高校を双葉劾陽高校に変更します。

　

九　学科名変更

耶麻農業高校家政科をライフコーディネイト科に変更します。

※学級増、学級減、学科転換、学科改編等の状況については表2のとおりです。

※十月二十二日に県庁内記者クラブで行われた募集定員発表の際、「各中学校においては、保護者と緊密な連携を図り、生徒の興味・関心、能力、適性の的確な把握に努め、適切な進路指導に、万全を期するよう期待します」との教育長談話がありました。

　

表2　平成9年度県立高等学校生徒募集における学級増、学級減、学科転換・学科改編等の状況