教育福島0201号(1997年(H09)02月)-004page
文化の窓
ロバート・メイプルソープ展
ロバート・メイプルソープは(1946〜1989)は、現代アメリカを代表する天才的な写真家として世界的に知られていま丸ニューヨークに生まれ育ったメイプルソープは、1970年代から<肖像><花><裸体像>などをテーマに独創的な写真を発表し、一躍美術界の注目を集めまし々その作品は、白黒やカラー写真を問わず、常に光の陰影の効果、対象の質感・フォルム、バランスなど画面の形態上の関心と、写真イメージの感情的で主観的な連想を融合させ、古典主義彫刻に通じる完壁な形態美を生み出していま丸同時に、人間の肉体表現を通じて、生と死という存在の深い意味を問いカ)けた数々の作品は、その衝撃的なイメージから様々な評価を受けたのも事実です。しかし、エイズで42歳の生涯を閉じて以来今日まで、メイプルソープの作品は、写真の枠を超える深い芸術性をたたえるものとして世界的な支持を獲得してきたのです。
本展は、メイプルソープ没後、わが国で開催される最大の回顧展であり、彼が生涯追求し続けた永遠なる美的ビジョンの全貌を、精選した約180点により紹介するものです。
ギャラリートーク
1)4月25日(金) 10:30〜
2)5月17日(土) 14:00〜
観覧料 一般・大学生840円(680円)
高校生610円(460円)
小・中学生410円(300円)
※()は20名以上の団体料金
ルーシー・フェリー 1988年
円の中のトーマス 1988年
ブルック・シールズ 1988年
パロット・チューリップ 1988年