教育福島0214号(1998年(H10)07月)-004page
文化の窓
福島県立博物館秋の企画展
−ヒトと虫の民俗誌−
Kinu ito
天の絹糸
会期:平成10年10月10日(土)〜12月13日(日)
休館日:毎週月曜日、祝日の翌日(11月4日・24日)(11月23日の月曜日は開館しています。)
蚕を養う、ヒトが蚕という虫とともにくらす風景は、かつて日本人の日常においては決して、めずらしいものでも、また不思議なものでもありませんでした口季節がめぐってくると人々は、自分たちの生活空間である「家」を、わずかな居場所だけを残して、この虫たちに提供しました。何万、何十かという数の虫を、生まれたばかりの毛蚕の段階から、白く美しい繭となって手をはなれるまで、丹精込めて大切に大切に育ててきました。
蚕は、日本人にとってとても身近な生きものだったのです。なかでも福島県は、古くから養蚕が盛んで、いまでも群馬県に次ぐ養蚕県です。多くの人々が養蚕と深いかかわりをもち、そこにさまざまな歴史と文化を育んできました口この展覧会では、この蚕という虫と人々が、どのようにくらし、どのような歴史や文化を育んできたのかを紹介していこうと思っています。
【企画展関連行事】
◆企画展記念講演会
講師 篠原 徹(国立歴史民俗博物館教授)
10月17日(土)13:30〜 博物館講堂入場無料
◆企画展記念公演
「オシラ遊ばせ」を観る
講師 中村タケ(解説学芸員 佐治 靖)
10月25日(日)13:30〜 博物館諦堂入場無料
企画展観覧料一般・大学生=260円(210円)
高校生=150円(120円)
小・中学生=100円(80円)
()内は、20名以上の団体
※学校団体は事前申請(1週間前)により減免措置を受けることができます。
稚蚕飼育の状況