教育福島0215号(1998年(H10)11月)-048page
第十三回福島県養護教育センター研究発表会のお知らせ
本研究発表会は、今年度の当センター研究の成果を発表し、研究事業についての理解啓発を図るとともに、本県養護教育の充実に資することを目的に開催するものです。
以下その概要を紹介します。
◎プロジェクト研究
〇「早期教育相談に関する研究」
〇「養護教育における個別の指導計画に関する研究」
〇「コンピュータ教育支援研究」
◎学習指導研究
〇「養護教育担当教員による実践的研究」
◎長期研究員研究
〇「多様化する特殊学級での学級経営の在り方に関する研究」
〇「養護教育におけるパソコンソフトの活用に関する研究」
◎実践研究
〇「学習障害(LD)児等に対する支援の在り方に関する研究」
<記念講演>
演題『特殊教育の展望』(仮題)
講師 東京学芸大学名誉教授
山口薫
※ 講師プロフィール
文部省「通級学級に関する調査研究協力者会議」及び「学習障害に関する協力者会議」座長、全日本特殊教育研究連盟理事長などを経て現在、日本ポーテージ協会会長
【発表会期日・会場等】
▼期日 平成十一年二月十七日(水)
▼会場 福島県ハイテクプラザ
(郡山市片平町字山神舘七の二)
◇詳細については、十二月末に各学校等に配布する「第二次案内」をご覧ください。
チャイム
伝統文化の継承から
星博人
今年八月末に、全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演が東京の国立劇場で行われた。これは、先に鳥取県で行われた同総合文化祭で、特に優秀であった高校が一堂に会する檜舞台である。
いくつかの発表の中に、淡路人形浄瑠璃を発表した兵庫県立三原高等学校郷土部があった。三原高校郷土部は淡路人形浄瑠璃の保存活動の必要性が叫ばれた頃設立され、以来四十年間師匠の鶴澤友路氏の指導によって受け継がれてきたのである。今年、同氏が人間国宝に認定されたということで、その発表は、私たちが文化の継承者であるといった自負にも似たものを感ずるほど、堂々としていた。
師匠鶴澤氏と出会った生徒たちは、伝統文化の継承といった舞台裏に、世代を越えた師匠との人間的ふれあいから、人間国宝としての生き方、考え方に触れるのである。また、それとともに友人と分かち合う感動や挫折によって喜びや悲しみを味わい、地域のあたたかさに触れるのである。人と人との交流によって文化が生まれ、文化が人をつくるとすれば、生徒たちは次世代への文化の継承を通して情操的体験をし、人として生きる力を培っているのではないか。
「心の教育」の重要性が叫ばれながら、芸術文化による教育は理想論として棚上げされる傾向にある。知識を学ぶ生徒たちは、それ以上に歴史や伝統から培われた知恵を、情操体験をとおして学ぶ必要があると強く印象づけられた。(福島県高等学校文化連盟理事長)
『福島県視聴覚ライブラリー』の利用御案内
県の視聴覚ライブラリーは、地域の視聴覚センターやライブラリーの運営に協力するとともに、視聴覚教育の振興を図るための研修や事業実施の援助、教材の整備や貸出、情報の交換に努めています。
特に、地域の住民の皆さんや、公民館、学校に対しての教材の貸出、広報資料の配付や研修会などの事業を行っています。
現在教材として一六ミリフイルムを九〇八本、ビデオテープ(VHS)を六二九本保管しています。
利用できる教材は、目録を作成し、お近くの公民館や教育委員会へ配布してあります。
利用したい教材がありましたら、電話か、直接ライブラリーへお出かけください。一回に利用できる教材は、三本以内で、一週間程度(輸送期間を除く)です。また、貸出は無料ですが、教材の送付を希望する場合は、往復とも利用者負担となります。
御利用をお待ちしています。
問い合わせ先
◇所在地 〒960-8003 福島市森合字西養山一(福島県立図書館内)
◇電話 〇二四(五三一)二三九五
◇受付時間 毎週月曜日〜金曜日
午前十時〜午後四時三十分