教育福島0219号(1999年(H11)6月号)-050/52page

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博物館ノート

企画展「新弥生紀行 北の森から南の海へ」

会 期 七月十七日〜九月五日

弥生時代。それは日本列島の長い歴史のなかでも、縄文時代の狩猟採集社会から農耕社会へ移行した、大きな時代の転換点でした。弥生時代の文化・社会については、これまで大陸の農耕文化の影響を大きく受けた西日本からの視点で考えられることが多かったといえます。しかし、弥生時代の日本列島に繰り広げられた人々の生活をみると一様ではなく、北海道や琉球列島のように、縄文時代同様、採集・狩猟を中心とした生活を営んでいた地域もあります。また、東日本の弥生時代の文化をみても、その内容は西日本とは異なっていました。

この企画展では、みなさんを約二千年前の日本列島にご案内します。特に、北海道や琉球列島、さらには東日本に展開したさまざまな文化について、「食文化」「精神文化」「人々の交流」などのテーマにそってご紹介します。夏休みのひととき、親子で二千年前の日本列島に思いをはせ、北の森から南の海へ旅をしてみてはいかがでしょうか。新しい弥生時代の姿がみえてくるはずです。みなさまのご来館をお待ちしております。

○企画展記念講演会
「弥生時代の南北世界」
講 師 国立歴史民俗博物館助教授 設楽博己氏
八月一日(日) 午後一時三十分より 博物館講堂にて(入場無料)

企画展観覧料
一般・大学生 四二〇円(三四〇円)
高校生 二五〇円(二〇〇円)
小・中学生 一六〇円(一二〇円)
※( )内は二〇名以上の団体料金

熊形土製品

熊形土製品(岩手県浄法寺町教育委員会蔵)

再現した弥生時代の食事

再現した弥生時代の食事〈東日本御膳〉(国立歴史民俗博物館蔵)

南海産の貝製品

南海産の貝製品(国立歴史民俗博物館蔵)


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