教育年報1960年(S35)-034/135page
2) 各市町村教育委員会への指導事項
前記の教育委員会通達は,昭和34年12月中に,各市町
村教育委員会教育長あてに送付される。そこで各市町村
教育委員会では,早速管内各学校に対しその周知徹底方
に努めるとともに,適切な方法で指導助言をはからなけ
ればならない。
また,各市町村管内・各出張所の各自主的研究団体等
では,相互に連絡をとり,各市町村教育委員会・各出張
所の指導助言をうけながら,具体的研究をすすめ,各教
科・特別教育活動・学校行事などの指導計画作成につい
て,学校間の足なみをそろえることが必要である。この
場合,次の点に特に注意したい。
1) 各学校の従前の教育課程(特に教科書のある教科に
ついては,現に採用している教科書の内容)と改訂学
習指導要領の内容との比較に基いて具体的に補充・省
略等の点を検討すること。
2) この研究の基本的事項(各教科書の年間計画作成に
直接必要となるような事項)は,なるべく昭和35年2
月中にとりまとめ,各学校に流すように努めること。
また,その詳細については,4月以降も継続的に研究
をすすめること。
なお,各市町村教育委員会では,特に施設設備の充
実について年次計画をたて,昭和37年5月末までには
最低必要なものだけでも整備するよう,特段の努力が
望ましい。
C 中学校技術家庭
中学校教育課程が全面的に改訂されるに伴い職業家庭科
が技術家庭科となり内容的にも工的分野とくに機械,
電気に関する領域が多くなった。 これ等,実習を主と
する教科の指導力を向上せしめるために仙台市において
福島県研究協議会の講師となるべきものを対称として
地区研究協議会を開催し,引き続き県内の研究協議会を六
会場に分け開催した。実技を主とする協議会であったた
めに会員全部が額に汗して製作物にとりくみその成果は
極めて多かったものと考えられる,以下県内研究協議会
についてその概要を述べる。
昭和36年度福島県中学校教育課程(技術・家庭)研究協議会
について
a,目 的
中学校の教育課程の改訂による技術・家庭科の新設に
伴い,その趣旨の徹底と担当教員の資質の向上,とくに
基礎的技術の研修をはかることを目的として行われた。
b,主 催
文部省・福島県教育委員会
c,期 日
昭和34年7月25日〜8月14日
男子12日間・女子4日間
d,講 師
文部省主催「昭和35年度北海道・東北地区中学校教育
課程(技術・家庭)研究協議会」に参加した者13名
e,会場・人員・日程・内容
男子向時間割表
中学校教育課程福島県研究協議会
月 日 会場 7 8 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 会工50名 電(A1) 〃 〃 機(A1) 〃 〃 設製 〃 金加 〃 木加 〃 25人 25人 機(A2) 〃 〃 電(A2) 〃 〃 25人 25人 郡工48名 電(B1) 〃 〃 機(B1) 〃 〃 設製 〃 金加 〃 木加 〃 24人 24人 機(B2) 〃 〃 電(B2) 〃 〃 24人 24人 白工51名 電(C1) 〃 〃 機(C1) 〃 〃 設製 〃 金加 〃 木加 〃 25人 25人 機(C2) 〃 〃 電(C2) 〃 〃 26人 26人 平工50名 設計 〃 金加 〃 木加(平3中) 〃(〃) 電(D1) 〃 〃 機(D1) 〃 〃 25人 25人 機(D2) 〃 〃 電(D2) 〃 〃 25人 25人