教育年報1961年(S36)-085/193page
月23日〜25日までの2泊3日で研究を行なった。
(4) 研究対象
中学校用教科書のすべてについて行なうことにした
本年度の研究対象となった教科書の種類数は次のとお
りである。ただし,「研究員用見本」が研究委員会の
実施期日までに,到着しなかった分については,はぶ
いた。
(5) 研究結果の処理
研究結果は,「昭和37年度使用教科書研究資料」
(中学校用)としてまとめ,6月末に関係方面に配布
して,採択の参考に供した。
教科 発行数 国語 16種 書写 18 杜会(地理) 14 社会(歴史) 14 社会(政・経・社) 13 地図 4 数学 17 数学(必修) 13 数学(選択) 3 数学(必選) 17 理科 15 音楽(一般) 9 音楽(器楽・合奏) 3 美術 8 保健・体育 13 技術・家庭 (男) 10 技術・家庭 (女) 11 英語 12 英語(A) 6 英語(B) 5 英語(C) 10 農業 6 工業 4 商業 9 水産 1 家庭 5 256 計 (469冊) 2 教科書センターの増設
本県には従来15カ所に教科書センターがあったが
東白川出張所管内には,これがなく,石川出張所管内
と合同で,「石川教科書センター」を利用していた。
このことについては,地元から不便を訴える声が大き
く,本年度は,県費をもって,棚倉町に「棚倉教科書
センター」を設置した。
3 昭和37年度使用教科書の採択
(1) 採択の方針
1) 一 般 方 針
1 福島県市町村教育委員会連絡協議会は,県教
育委員会と共同して教科書研究委員会を設け,教
科書の研究を委嘱し,その成果(以下「教科書研
究資料」という)を参考資料として各関係者に提
示する。
2 各郡市教育委員会連絡協議会は,教科書選定
協議会を設け,地域の実情に即した教科書を各教
科について,1種類ないし数種類を選定して,こ
れを推薦する。
3 「2」により選定された教科書(以下「推薦
教科書」という)は,各郡市教育委員会連絡協議会
の名において,展示会終了後に各市町村教育委員会
を経て,各学校に通知する。
4 各学校長は,推薦教科書,教科書研究資料な
らびに後記教科書選定基準を参考として,最適と
認められるものを選び,市町村教育委員会に具申
する。
5 市町村教育委員会は,各学校長の具申を考慮
して,採択を決定する。
2) 教科書選定協議会(以下「協議会」という)の
運営方針
1 選定の一般方針
(1) 小学については,原則として昨年度に選定
した教科書を継続して選定する。ただし,新
版および特に必要のある場合はこの限りでな
い。
(2) 中学校については,すべて新版であるので
特に慎重に比較研究のうえ選定する。(音楽
<器楽・合奏>,農業,工業,商業,水産,
家庭を除く)
2 協議会の組織
(1) 協議会は,郡市教育委員会連絡協議会の代
表および校長,教諭よりなる若干名の委員を
もって組織する。
(2) 協議会のもとに各教科ごとに専門委員会を
設ける。
(3) 各専門委員会は,校長,教諭,学識経験者
等よりなる数名の専門委員をもって組織する。
(4) 専門委員は,各教科の専門的な見識にすぐ
れているとともに,特に公正な人物をもってあ
てるように留意する。なお,中学校については
できる限り各学校から1名以上委嘱するように
配慮する。
3 選定の手順
(1) 協議会は,現場の教職員の希望を反映させ
るため,あらかじめ各学校に選定希望教科書名