教育年報1961年(S36)-098/193page
ウ 国立中央青年の家の日程
(5) 効果 国立中央青年の家における研修により青年
としての自覚を高めるとともに研修生のチームワーク
をつくることができた。現地にあっては企業的な経
営・合理的な管理法等,まことに教えられるものが多
く,研修生はそれぞれの体験を生かし,今後地域の産
業振興に大いに貢献するものと思う。
4 少年教育(校外補導)指導者研究会
(1) 趣旨 社会教育における少年教育の重要性にかんが
み,こども会等少年団体育成上必要な諸問題について
研究協議し,団体活動の助長をはかるとともに少年教
育の振興をはかる。
(2) 期日 36.11.21〜22
(3) 会場 信夫郡飯坂町立飯坂小学校
(4) 講師 文部省杜会教育官 二宮徳馬
(5) 参加者 こども会,少年団体指導者,PTA,
婦人会員,青少年健全育成推進員 250名
(6) 内容
1) 講義校外生活指導上の諸問題
2) 討議
ア 第1分科会(職員)
・ 学校における校外補導の組織と機構
・ 学校における児童生徒の生活指導の実際
イ 第2分科会(PTA)
・ PTAにおける校外補導の組織と活動
・ 学校の校外補導との効果的な調整
ウ 第3分科会(育成会)
・ 補導会等,自主的校外補導機関の組織
・ 学校,PTAとの関連
エ 全体討議 児童の校外生活をどのように指
導したらよいか。
3) レクリエーション
(7) 効果 参加者はいずれも実践家であり,こども会
のリーダーであったため内容の豊富な会に終始し,今
後の校外補導に益するところが大きく,また少年教育
に対する社会的関心もたかめられた。
5 県下青年学級生大会
(1) 趣旨 県下市町村青年学級生代表が一堂に会し,
共同生活を通じて研修,学習発表,交歓および当面す
る諸問題について研究協議を行ない,本県青年学級の
振興に資する。
(2) 期日 36.12.8〜9
(3) 会場 信夫郡飯坂町県婦人会館
(4) 講師 文部省社会教育課長補佐 日高幸男
(5) 参加者 市町村教育委員会より推せんされた
学級生 164名
公民館主事 34名
(6) 内 容
1) 講義 青年学級生としての心構えと学習のあ
り方
2) 研究協議(分科会)
ア 私たちは青年学級で学んだことを,生活の中
で,このように生かしている。
イ 私たちは青年学級生としての自覚と一般の理
解を深めるため,このようにしている。
ウ 私たちは学習活動を進めるうえに,こんなこ
とが障害となっている。
エ 私たちは今後の青年学級に,こんなことを望
みたい。
3) パネル,デスカッション学習活動をたかめる
ためには,どうしたらよいか。(学級生代表)
(7) 効果 本大会も2年目を迎え,学級生による自主
的運営も円滑に行なわれた。特に日高講師の講演は学
級生に大きな感銘をあたえ,学習意欲をたかめると共
に青年学級振興に役立った。