教育年報1961年(S36)-100/193page
第3節 成人・婦人教育
1 婦人指導者講習会
(1) 目的 自主的な婦人団体のなかで,会員一人一人
が民主的な集団活動の体験を通して人間づくりのでき
るような団体運営と活動のあり方について研究をす
すめ,団体の指導者の養成につとめる。
(2) 期日・会場・参加者数
期 日 会 場 参加者数 36. 6.25〜26 常磐市湯本公民館 140 28〜29 飯坂町県婦人会館 240 7. 4〜 5 双葉郡富岡町 110 7〜 8 須賀川市 120 11〜12 南会津郡只見町 135 14〜15 会津若松市 170 21〜22 白河市 250 (3) 内容
1) 問題提起
婦人団体の性格と目標及び活動の領域
2) 共同研究
ア 私たちの団体は何のためにあるのか
イ 私たちは団体のなかで何をしなければなら
たいか
ウ 民主的な団体運営をするために役割はどの
ように分担すればよいか
エ 婦人団体と他の団体等との連絡提けいとそ
の問題について
オ 小集団活動はどのようにすすめたらよいか
(4) 効果
研究主題及び内容が,経験を通した具体的なものに
しぼられ,話しあいに深まりが見られた。資料の準備,
記録等にも大きな進歩がみられ,役に立つ研修会とし
てその後の団体活動が活発になった。
2 婦人学級研究集会
(1) 目的
婦人学級の目標を再認識し,これが社会教育におけ
る位置づけを明らかにし,自主的な学習がすすめられ
るために社会教育行政の行なうべき運営,管理につい
て研究協議を行なう。
(2) 期日 会場 参加者
36.5.29〜31 猪苗代町県積慶寮 80名
(3) 内容
1) 研究主題
自主的な学習集団を育てるための婦人学級の運営管
理について
2) 講義
ア 社会状勢の変動と社会教育の動向
講師,県教委調査研究所長 栗原喜蔵
イ 婦人教育における団体活動と婦人学級のあり
方
講師,県教委社会教育指導係長 丹野清栄
3) 問題提起
本県婦人学級の現状と問題点
4) 研究協議
ア 婦人学級の開設,運営をどのようにしたらよ
いか
イ 学習はどのようにすすめられるべきか
(4) 効果
市町村の社会教育主事,公民館等の関係者が共通の
立場で問題を究明し,公教育の学習組織とこれがすす
め方についての理解が深まり,学習計画がたてられ活
動が継続的にすすめられるようになった。
3 両親教育研究集会
(1) 目的
PTAが学校,社会,家庭との間の理解と協力を促
進し,新しい人間形成をはかるためには,どのような
組織活動を行ったらよいかについて研究協議し,PT
A運営の改善をはかる。
(2) 期日 会場 参加者数
期 日 会 場 参加者数 36. 9.22 三春町立三春中学校 700 11. 7 安達町立油井小学校 300 11.11 平市立平第一小学校 350 11.3 田島町立田島小学校 250 (3) 内容
1) 実践報告
各会場別に小中学校代表
2) 協議事項
ア PTAの教養活動をどのように進めたらよ
いか
イ PTAが校外生活指導を行なうには子ども
会や施設をどうしたらよいか
ウ PTAはどこにねらいをおき事業はどうあ
ったらよいか
エ 校外指導計画と実践はどうしたらよいか
オ 青少年不良化対策とPTAの役割はどうあ
るべきか
(4) 効果
青少年の健全なる補導育成についての関心が高まり
これが実現のためのPTAの役割が確認された。社会
教育関係団体として成人教育の重要性を感得され,計
画的にすすめられるようになった。