教育年報1964年(S39)-000-01/232page

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                     序

 昭和39年度本県教育行政および,教育諸活動全般にわたってその概要を収録した「教育年報」を

刊行いたしまして,関係各位にお贈りできることをうれしく思います。

 かえりみますと,39年度,県教育委員会が歩んでまいりましたこの 年は実に多事多難な年であ

りましたが,さいわい関係者のご協力によりまして,本誌に収録されましたとおり,教育行政がじ

みちに進展を続け,その効果を高めることができました。

 39年度の重要事項のいくつかをひろってみますと,

1) 小名浜水産高校練習船「福島丸」の竣功

2) 全国幼稚園長大会の開催

3) 全国数学教育研究大会の開催

4) 県営体育館の落成

5) オリンピック東京大会の開幕

6) へき地教職員に対する特別昇給制度の実施

7) 教育文化関係功労者,永年勤続教職員の表彰

8) 第三回福島芸術祭の開催

9) 国立磐梯青年の家の誘致実現

10) 理科教育センターの起工

 等数多くの重要事項があげられ,教育条件の整備が飛躍的に充実進展しつつある感を深くしま

す。さらに本県児童生徒の学力が着実に向上の一途をたどっておりますことが明らかにされるなど

各位と共によろこびにたえない次第であります。

 教育予算に対してご理解とご協力を賜わりました県当局ならびに県議会に対して,深甚なる謝意

を表しますとともに,市町村教育委員会,さらに教育実践に日夜努力を重ねられた教職員各位に

対し,深く敬意を表すものであります。

 39年度は,教育条件の近代化,教職員の資質向上と児童生徒の学力向上等,六項目の努力目標を

設定いたしまして,教育行政を推進してまいりましたが,これらはいずれも将来にわたって,その

解決に努力を集中すべき懸案事項であると思われます。

 本誌は,これら年間の成果を記録し,重要な共通資料としてその利用をはかるとともに,将来に

残る公的な記録として集積し,未来への計画と躍進のために欠くことのできない行政資料であり

ます。特に本誌においては,本県長期総合教育計画策定にあたっての,基礎的資料を可能な限り記

録集積いたしまして,教育計画策定にあたって重要な資料となるよう配慮したのであります。

 関係者各位は,本県教育の実態をよく把握され,この実績の上にさらに一段の向上発展を累加さ

れるよう,心から希望する次第であります。

 大方のご利用をお願いいたします。

    昭和40年3月

                    教育長 折笠与四郎


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