教育年報1964年(S39)-184/232page
〔学校名および研究テーマ〕
出張
所名学校名 研究内容 発表期日 信夫 伊達郡桑折町立伊達崎小学校 器械運動の段階的指導について 10月28日 安達 安達郡東和町立南戸沢小学校 自主性を高め,協力する態度を養うための学習指導法の研究 10月29日 岩瀬 須賀川市立第二中学校 基礎運動能力を高めるための陸上運動をどう指導すべきか 10月28日 石川 石川郡玉川村立須釜小学校 器械運動の安全で効果的な指導について 9月30日 両沼 河沼郡会津坂下町立第一中学校 運動能力を高めるための指導と評価 10月2日 耶麻 耶麻郡西会津町立尾野本小学校 けんすい力を高めるにはどうすればよいか 10月6日 南会津 南会津郡南郷村立大宮小学校 陸上運動を通して児童の運動能力を高めるにはどうしたらよいか 9月25日 双葉 双葉郡双葉町立双葉北小学校 器械運動における段階的指導について 11月2日
7 第7回東北体育研究大会兼第7回福島県学校
体育研究大会
児童生徒の心身の健全な発達を促し,その活動力を高
めるため小学校,中学校および高等学校は一貫性をもち
ながら,それぞれの学校で研究と実践が続けられている
が,これらの関係者が一堂に会して平素の研究や実践の
成果を発表しあい,協議しあって問題の解決や指導力の
向上を図る機会として例年県大会を開催していたのであ
るが,本年は第7回を迎え東北各県よりの関係者の参加
を求めて東北体育研究大会を兼ねて県研究大会を実施し
た。
(1) 期日 11月4日,5日の2日間
(2) 場所 西白河郡矢吹町立矢吹小学校
(3) 参加者 東北各県の小学校・中学校・高等学校教
員350名
(4) 講師 東京教育大学教授 浅川正一
(演題) 「基礎的運動能力を高めるための効果的指
導について」
(5) 研究主題 第1分科会 (小学校)
〇 各運動領域指導の重点と指導の段階について
第2分科会 (中学校)
〇 基礎的運動能力と技能の向上について
第3分科会
〇 体力を高める練習法について
(6) 内容 第一日は昭和37・38年度体育研究指定校の
会場校矢吹小学校の公開授業,研究授業と研究発表
および分科会における研究協議などを行なった。公
開授業,研究授業については器械運動の系統的指導
を中心とした2か年間の研究実践の発表であり,充
実した内容で感銘を与えるとともに研究協議のため
にも豊富な討議素材を提示した。第二日目は16名の
貴重な実践記録を中心とした研究発表と講師の講演
とを行った。講演は,児童生徒の体位,体力に関す
る内容で,オリンピック東京大会後における学校体
育の指針を示して参会者に深い感銘を与えた。
8 昭和39年度福島県体育実技講習会
中学校,高等学校の保健体育科指導内容のうち,とく
に指導内容,指導者,施設用具等に問題点の多いと考え
られる格技(柔道,剣道)ならびにダンスの領域を選び
体育実技講習会を実施した。
(1) 趣 旨
中学校・高等学校保健体育科学習指導要領の内容の
うち,とくに格技(柔道・剣道)およびダンスの指導
内容を研究するとともに実技の研修をなし,指導能力
の充実向上をはかる。
(2) 期 日
昭和39年11月18日(水)・19日(木)・20日(金)
の3日間
(3) 会 場
柔 道 郡山市立郡山第五中学校
剣 道 福島県立郡山工業高等学校
ダンス 郡山市立郡山第二中学校
(4) 参加者
中学校・高等学校保健体育科担当教員(90名)
(5) 講習内容
1) 講 議
学校体育における格技,ダンスのとり扱いと指導
の方向
2) 研究協議
指導上の問題点について
3) 実技指導
4) 次の班別により研修を行なう。
ア 柔道班 イ 剣道班 ウ ダンス班
(6) 講 師
東京教育大学体育学部助教授 松本芳三先生
東京教育大学体育学部助教授 中野八十二先生
東京学芸大学助教授 渡辺江津先生
福島県立原町高等学校教諭 塙武先生
福島県立福島商業高等学校教諭 安斎泰見先生
(7) 状況 中央講師として斯道の最高権威を委嘱して
充実した豊富な内容の講習会であり,受講者も現場
における隘路,指導上の問題点などの解明に実技の
研修をとおして真剣にとりくみ,効果をあげた。参
加人員については折角充実した講習会にもかかわら