教育年報1964年(S39)-229/232page
県営体育館
第1節 概 要
1 はじめに
数年来県民待望の県営体育館が昭和39年8月竣工,こ
れを機会に従来保健体育課の所管であった信夫が丘陸上
競技場,野球場,すもう場,土湯スケート場も一括し県
営体育館として独立した組織によって管理運営されるこ
とになった。これはとかく軽視されがちなスポーツ施設
がその重要性を認識され,一層の充実をはかり,もって
本来の機能をじゅうぶんに発揮し得るようにしたもの
で,本県スポーツ行政の一歩前進として重要な意義があ
る。
近来スポーツの振興は健全な人間の育成と生産性の向
上という点から各国共通の施策として推進されつつある
ばかりでなく,青少年の心身の発達段階においてその成
長発達の助長,健康の増進,健全な精神の育成に欠くべ
からざるものとして教育的にも重視され,その振興策と
してスポーツ施設,設備の充実をはかっている現状であ
る。体育館としてはこれからの情勢を正しく認識すると
ともに,関係当局の意図するところをじゅうぶんに理解
し,施設の充実をはかり,管理運営の万全を期し,県民
のスポーツセンターとしての機能を発揮し,スポーツの
振興,文化の向上に寄与するような最善の努力をしなく
てはならない。
2 組 織
館長 ― 次長 ― 総務 ― 庶務
― 会計
― 管理
― 渉外
― 業務 ― 受付
― 貸出
― 整備
― 調査統計
― 指導
3 管理・運営
(1) 管理
1) 環境の整備をはかる。
2) 施設・設備の保護の万全をはかる。
3) 施設・設備の改善充実をはかる。
(2) 運営
1) スポーツ団体およびその他の関係機関と密接な連
絡をとり,運営の充実をはかる。
2) スポーツ行事相互間およびその他の行事とを調整
し運営の適正をはかる。
3) スポーツ教室,指導講習会,選手強化策等の行事
を実施し,積極的にスポーツの振興をはかる。
4) 教育的文化的行事の開催に協力し,社会文化の向
上に寄与する。
第2節 施設の使用
概要にのべたとおり県営体育館が行政組織の面で独立
したことにより,その施設の使用状況はつぎのとおりで
ある。
県営体育施設使用状況
(39・9・1〜40・3・31)
1 県営体育館
(1) 全館貸切り使用
1) 入場料を徴収しない場合
ア アマチュアスポーツ
(ア) 小・中・高 (13件21日)
月 日 行事名 9 13 県北少年柔剣道大会 9 21.22 福島高校校内球技大会 9 26.27 県高校選抜バスケットボール選手権大会 10 16 福島女子高校校内球技大会 10 19 福島商高校校内球技大会 11 1 市少年会レクリエーション大会 11 5・6 県立福工高校内球技大会 12 15 福二高校内球技大会 12 26.27 県高校選抜バレーボール選手権大会 1 13.18 福島女子高校校内球技大会 1 21 2 4・18 高校通信教育授業 3 4 2 14 県北高校軟式庭球新人大会 2 28 市少年会レクリエーション大会
(イ) 大学・一般 (24件33日)