教育年報1965年(S40)-037/213page

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  第4節 奨 学 育 英

 1 福島県奨学資金貸与制度

 この制度は、福島県出身の生徒または学生であって

能力がありながら、経済的理由により修学困難と認め

られる者に対して、奨学資金を貸与し、もって教育の

機会均等をはかり、健全な社会の発展に貢献すること

を目的として昭和27年に発足したもので、その概要は

次のとおりである。

(1)出 願 資 格

 1) 県内に所在する高等学校または高等専門学校在

  学中で県内に引続き6ヵ月以上住所を有する者。

 2) 大学在学生で、県内高等学校卒業者または大学

  入試検定合格者で、合格当時県内に住所を有し、

  かつ大学入学までまたは大学入学の目的をもって

  住所を移転するまで、県内に引続き6ヵ月以上住

  所を有する者

 3) 品行が正しく、学術にすぐれ身体が強健な者。

 4) 経済的理由により修学が困難な者

 5) 他の奨学金の貸与または給与を受けていない者

(2)奨学資金の貸与額

  高校生(高専校生を含む)   月額1,500円

  大学生           月額2,500円

(3)貸与の期間

  奨学生の在学する学校の正規の修業期間

(4)奨学資金の返還

  卒業の月の6ヵ月後から全額を月賦で15年以内に

 返還する。

  ただし月賦の額は500円以上とする。また貸与期

 間の満了、退学、奨学資金の辞退、奨学資金制度の

 廃止の場合の返還も同じとする。

(5)募集の時期

  年1回4月中旬から5月上旬項、各高等学校、主

 要大学報道機関を通じて行なう。

     奨学金貸付状況
年度 区分 継続貸与 新規貸付 合計
応募者数 採用者数
40 高校 226 273 120 346
大学 60 32 20 80
286 305 140 426
41 高校 238      
大学 61      
299      

 2 日本育英会奨学制度

 本会は政府からの借入金を主体として、これに返還

金、育英寄付金等を加えて運営している国家的育英機

関である。各教育委員会内に支部があり、県内の日本

育英会奨学生の採用、貸与、返還、補導等の各事務を

行なっている。

(1)奨  学  生

  奨学生は高等学校、工業高等専門学校、大学、大

 学院および国立工業教員養成所に在学する生徒、学

 生および医学実習生で在学校の校長、学長から推薦

 された者の内から採用する。

  支部で取り扱う奨学生の採用は下記のとおりであ

 る。

(2)奨学生の採用

  表のうち各県支部が取り扱うものは高等学校、高

 等専門学校の一般および特別貸与奨学生と大学特別貸

 与奨学生である。

 1) 高等学校一般貸与奨学生

   高等学校に在学する生徒で、学業、人物ともに

  優れながら、経済的理由によって修学困難と認め

  られる者で学校長から推薦される者について支部

  選考委員会を経て採用される。

   貸与月額 1,500円

   募集は年2回(4月と10月)

 2) 高等学校、高等専門学校一般貸与(予約)奨学生

   中学校第3学年に在学する生徒で、学業、人物

  ともに優秀で進学希望を有するが、経済的理由に

  より進学を断念する事のないよう、あらかじめ奨

  学生の予約採用を中学在学中に行ない、高等学校

  進学後ただちに本採用となる。

   貸与月学 1,500円

   中学校長の推薦により、支部選考委員会を経て

  予約採用される。募集時期は年1回で10月頃

 3) 高等学校、高等専門学校特別貸与(予約)奨学生

   中学校第3学年に在学する生徒を対象とする。

  貸与月額は3,000円〜6,000円でそのうち一般貸

  与奨学金(月額1,500円)相当を一定期間内にて

  返還すれば残額は返還免除となる特典がある。採

  用は2)と同じであるが、全国一律の採用試験があ

  る。募集は年1回で5〜6月頃

 4) 大学特別貸与(予約)奨学生

   対象は高等学校最高学年に在学又は卒業後1〜

  3年以内に大学進学を希望する生徒である。

   貸与月額は自宅通学者は5,000円その他は8,000

  円で返還免除の特典は大学一般貸与奨学生の貸与

  月額(2,500円)相当を返還すればよい。

   高等学校特別貸与(予約)奨学生と同じく採用

  試験が行なわれる。募集は年1回5月頃

 5) 教育特別貸与(予約)奨学生

   義務教育教員の資質向上に資するため、教員と

  しての資質優秀な学生を国立大学教員養成学部に

  誘致することを目的とする制度、対象は前記4)同

  様であるが4)との併願は認められない。

   貸与月額は自宅通学者が5,000円他は8,000円

  であるが採用のための採用試験は行なわない。

 募集は年1回5月頃

(3)奨学金の返還

  奨学金の返還は、卒業の6ヵ月後から20年以内に

 年賦、半年賦の方法で行なうが、病気、経済的事由

 によっては、申請することによって返還猶予もでき

 る。その他職場返還制度があるが、これは各事業所

 単位にて返還義務の有する職員の返還付金を毎月微

 収し、一括して返還する。福島県は教育委員会関係


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