教育年報1966年(S41)-038/194page

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  額は高等学校3,000円、高等専門学校は自宅通学者で1

  〜3年が3,000円、4〜5年が4,000円、自宅外道学者

  で1〜3年が4,500円、4〜5年が6,000円でそのうち

  一般貸与奨学生(月額1,500〜2,000円)相当を一定期

  間内にて返還すれば残額は返還免除となる特典がある。

  採用は2)と同じであるが、全国一律の採用試験がある。

  募集は年1回で4月上旬。

 4) 大学特別貸与(予約)奨学生

   対象は高等学校最高学年に在学又は卒業後1〜3年以

  内に大学進学を希望する生徒である。

   貸与月額は自宅通学者は5,000内、私立の場合は

  7,500円、自宅外通学者は8,000円、私立の場合は、

  12,000円で返還免除の特典は大学一般貸与奨学生の貸与

  月額(3,000円)相当を返還すればよい。

   高等学校特別貸与(予約)奨学生と同じく採用試験が

  行なわれる。 募集は年1回4月上旬。

 5) 教育特別貸与(予約)奨学生

   義務教育教員の資質向上に資するため、教員としての

  資質優秀な学生を国立大学教員養成学部に誘致すること

  を目的とする制度。対象は前記4)同様であるが4)との併

  願は認められない。

   貸与月額は自宅通学者が5,000円他は8,000円である

  が採用のための採用試験は行なわない。

   募集は年1回4月上旬

(3) 奨学金の返還

  奨学金の返還は、卒業の6ヵ月後から20年以内に年賦、

 半年賦の方法で行なうが、病気、経済的事由によっては、

 申請することによって返還猶予もできる。その他職場返

 還制度があるが、これは各事業所単位にて返還義務の有す

 る職員が返還金を毎月徴収し、一括して返還する。福島県は、

 小・中・高校および教育委員会関係機関が実施している。

  また、返還猶予は次のようなものである。

 1) 死亡、不具、廃疾等により返還能力を失った時は、

  申請により免除される。

 2) 大学の奨学生であったものが、義務教育職に一定

  限従事した場合。

 3) 大学院の奨学生であったものが、大学や特定の試

  験所、研究所、文教施設で教育または、研究の職に

  一定限従事した場合。

 4) 特別奨学生であったものが、一般貸与と同額の返

  還金を規定どおり返還した場合その残額を免除され

  る。

 4 奨学生の補導

 本会の事業が国費で営まれているので奨学生の成業には社

会の期待がかかってくるので、全員に自覚させる為、本会と

奨学生の関係を単に金銭的にとどめず、精神的なつながりを

持たせ充実した生活を送るように種々方法によって補導して

いる。これらの方法として「面接・相談・座談会」「学業成

績・健康生活状況等の調査」「成績不振者督励」などを行な

い機関紙"育英"を年2回ぐらい発刊している。

 また、奨学生の外部組織として卒業した奨学生によって結

成された「育英友の会」の全国的な組織があり、各支部と一

緒に活動している。

日本育英奨学生種別表
区分 学校別 採用別 応募学年 貸与月額 募集時期 備考
一般貸与奨学生 高等学校 予約 中学校第3学年 1,500円 9月  
通常 在学生 4月と9月 (1)は1〜3学年
高等専門学校 予約 中学校第3学年 (1)1,500 9月 (2)は4〜5学年
通常 在学生 (2)2,000 4月と9月 (3)は修士課程
大学 3,000 4〜7月と10〜11月 (4)は博士課程
〃(専攻科) (5)は自宅外通学者
〃(通信教育) 6,500 適時 (6)は市立大学に適用
工業教員養成所 3,000 4〜7月と10〜11月 (7)通信教育はスクーリングを受けた者
医学実施練習生 3,000 2〜3月頃  
      (3)13,000    
大学院 (4)18,000    
特別貸与奨学生 高等学校 予約 中学校第3学年 3,000 5月  
高等専門学校 3,000〜4,000    
      (5)4,500〜6,000  
大学 高校最高学年 5,000〜7,500    
      (6)8,000〜12,000 4月〜5月  
〃(教育) 5,000    
      (5)8,000  
工業教員養成所  

 (注) 1、応募は各学校を通じて行なう。

    2、高等学校と特別貸与奨学生は支部取扱い。

    3、高専校、大学及び他の奨学生については、在学中の各学校取扱い。

日本育英会高等学校県内採用状況(42.5.1現在)
年度 種別 継続貸与 新      規     貸     与 奨学生 総計
予約採用 1次採用 2次採用 追加採用 採用数 合計
応募数 採用数 応募数 採用数 応募数 採用数
40 一般貸与奨学生 1,115人 1,219人 232人 742人 137人 662人 188人 97人 654人 1,769人
特別貸与奨学生 507 1,049 264 7 271 778
1,622 2,268 496 742 137 662 188 104 925 2,547
41 一般貸与奨学生 1,096 1,343 246 550 122 277 190 558 1,654
特別貸与奨学生 522 1,095 272 272 794
1,618 2,438 518 550 122 277 190 830 2,448


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