教育年報1966年(S41)-187/194page

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県営体育館

   第1節 概    要

 1 施設の利用状況

 昭和39年9月1日当体育館が開館されて以来2年有余を経

過したが、この間施設利用に対する普及とともに全県的な行

事も開催され漸く初期の段階をへて今後県スポーツセン

ターとしての役割を果す重要な段階に到達したものと考えら

れる。各施設の利用状況は第3節のとおりであるが、概要は

次のとおりである。

(1) 全館貸切りの場合は、高校、一般ともに件数が伸びてお

 り使用料からみても昨年を上回っている。しかしながら冬

 期間の使用状況は、いぜんとしてふるわず積雪寒令地であ

 り、小都市でもあるためか全館貸切り行事の伸びなやみが

 みられることは、残念なことである。

(2) 一部貸切りについては、高校、一般のスポーツ練習に

 使用されているが、最近学校体育館の整備がめざましくこ

 のため、高校のスポーツ練習については今後さらに使用減

 少が予想される。

(3) 競技場等の施設使用については、使用期間が委節的に限

 定され集中的に利用されるために利用者全部の使用日を満

 たし得なかったが極力利用日程の調整等によりできるかぎ

 り機会の均等に努めた。

 2 運営と管理

 本体育館の組織は別表のとおりであるが、実際の管理運営

にあたり痛感されることは他県体育館にみられる係制度の実

施である。これは、別表のような分掌事務がありこれを能率

的、効果的に運営するにはやはり係制度を確立しその組織を

通して運営するのが最善のようである。

 さて、本年は職員人事異動が次のとおり行なわれた。

4月1日付けで館長と主事、10月15日付けで出納員とそれぞ

れ異動し本体育館人事に清新の気がみなぎり一段とざん新な

企画のもとに業務が運営された。

(1) 予算執行状況

 本年度の予算規模ならびに執行状況は次のとおりである。
事項 予算 決算 財源 事業実績
体育館維持運営費 7,803千円 4,902千円 使用料2,167千円 屋根裏鉄骨塗装工事
雑収入13  
県費2,722 館内外の維持管理
競技場等維持運営費 2,430千円 2,390千円 使用料735千円 陸上競技場第1種公認検定合格
雑収入10 陸上競技場等土地問題解決に伴なう境界標柱建設
県費1,645 相撲場夜警員の配置
  競技場等の維持管理
土湯スケート場維持管理費 831千円 840千円 使用料1千円 スケート場リンク床掘改修工事
県費839 スケート場維持管理の委託

(2) 体育館利用者の練習目標設定

  年度当初において利用者の練習目標として主競技場の壁

 面に次のような標語をかかげ心身ともに充実したスポーツ

 の昂揚をはかった。

 「標語」・健康、・力と技・気力・安全

(3) 相撲場夜警員の配置

  相撲場の維持管理の面から9月1日より夜警員を配置し

 従前よりも防火及び保全の強化を期した。

  第2節 施設の整備

各施設ごとにあげれば次のとおりである。

 1 体  育  館

ロッカ一室に換気扇を取付け湿気防止と衛生面に配慮。また、

屋根裏鉄骨塗装工事を実施した。

 2 競技場 等

(1) 陸上競技場の公認検定

  陸上競技場の第一種公認検定をうけるため施設・設備に努

 力し、検定合格に至ったことが特筆される。これは信ヶ丘陸

 上競技場及び付属長距離競走路について、日本陸連より第

 一種の競技場として公認されたが、その公認期間が昭和37年

 3月14日より昭和42年3月13日までの5ヶ年間であり、本年

 はその期限切れの年度となるため、継続検定を受けるべく

 年度当初より競技場の整備計画をたて整備に努め完了のう

 え昭和41年11月27日、28日の2日間にわたり、日本陸連検

 定員3氏を迎えて実測検定をうけ、12月7日に至り日本陸

 連第一種公認を取得したものである。

  当競技場の第一種公認取得までの経過概要は次のとおり

 である。

 〇当初計上予算額  551,000円

 〇補正計上予算額  473,000円

      計      1,024,000円

 〇昭和41年9月15日 付属長距離競走路(信ケ丘陸上競技

  場〜白石市越河町往復42.195km)の実測ならびに粁毎標

  識確認を県陸上競技会技術員佐藤勝己氏指導のもとに県

  陸上競技会の協力を得て実施し、粁毎ポイント詳細図面

  を作成した。

 〇昭和41年11月9日〜11月23日 陸上競技場改修整備工事

  を実施した。施工者木下スポーツ建設KK

 工事概要

 〇3,000m障害競走用固定障害物の改修営繕工事

 〇ハンマー投げ囲え取り付け工事

 〇ハンマー投げ、円盤投げ、砲丸投げサークル(4ヶ所)

  整備工事。

 〇棒高とび用砂場改修工事

 〇走高とび用砂場補修工事


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