教育年報1967年(S42)-001/194page

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第1章 教育行政

   第1節 昭和41年度福島県教育

       委員会努力目標

 県教育委員会は、昭和41年度に県勢振興計画の一環として、

昭和41年度を初年度とし昭和50年度を目標年度とする「長期

総合教育計画」を策定した。

 本県教育の水準が県勢振興と繁栄に密接に関連し、県民生

活の向上と福祉の増進の基本になることの認識にたち、この

計画に盛られた内容を基本として諸施策を積極的に推進する

方針である。

 昭和41年度は、この教育計画の実施第1年度として、県勢

目標"太陽と緑と文化に満ちな「健康な県土」づくり"に呼

応しつつ、清純にして近代的な教育環境の醸成につとめると

ともに、県内の是正と教育内容の質的向上を促進するために、

下記7項目の基本目標を設定した。

 この遂行にあたっては、市町村教育委員会と緊密な提携の

もとに次の諸重点事項を実施するものである。

目標 重点事項
1 教職員の資質と指導力の向上につとめる 教職員の教育公務員としての使命感を高めると
ともに、教育研究態勢の充実と強化をはかり、そ
の資質と指導力の向上につとめる。
(1) 学校管理運営の改善充実と指導態勢の強化
(2) 教職員組織編成の充実強化
(3) 学校訪問による指導の強化と徹底
(4) 教職員の現職教育の推進
(5) 教育研究団体の活動の促進
(6) 教職員の事故防止と服務に関する指導の徹底
(7) 教育広報の充実と活用の徹底
2 児童・生徒の学力向上をはかるとともに豊かな人間性の育成につとめる 教育内容・方法の改善につとめて学力の向上を
期するとともに、道徳教育・生徒指導ならびに情
操教育を徹底して、児童・生徒の豊かな人間性の
育成につとめる。
(1) 学習指導法の改善充実
(2) 学力向上のための研究調査の推進
(3) 研究学校・実験学校運営の充実
(4) 道徳教育の徹底と情操教育の充実
(5) 生活指導の徹底
3 産業教育・科学技術教育の振興をはかる 産業教育・科学技術教育の施設・設備を、技術
革新および産業構造の変革に即応したものに拡充
整備するとともに、職業関係学科の適正配置と教
育内容・方法の改善充実につとめて、産業開発を
寄与する有能な人材を育成する。
(1) 各種振興法による教育施設・設備の充実と活用
(2) 商業教育の体質改善の推進
(3) 家庭科教育の体質改善
(4) 農業教育の近代化と自営者養成農業高校の新設
(5) 定時制・通信制教育の振興
(6) 理科教育センターの整備充実と活用の推進
4 へき地教育、特殊教育の振興をはかる へき地教育・特殊教育に関する施設・設備をは
かるとともに、教職員組織を充実し、教育格差の
是正と機会均等の実現につとめる。
(1) 交流の適正化による教職員組織の充実強化
(2) へき地教育・特殊教育関係職員の研修の充実
(3) へき地教育センターの設置促進
(4) へき地小規模校の統廃合の促進
(5) へき地文化の振興
(6) へき地校の完全給食、ミルク給食の促進
(7) へき地学校保健体育の強化
(8) へき地教職員住宅の整備拡充
(9) ろう学校幼稚部、養護学校高等部の新設
(10) 盲・ろう学校、養護学校施設設備の充実
(11) 特殊学級の拡充と教育内容の充実
5 学校環境の整備充実と、教育の機会の拡充につとめる 長期的視野にたって教育環境の整備・充実と
教育の機会の拡充につとめる。
(1) 長期総合教育計画の実施計画、地域計画の樹立
(2) 県立学校校舎の新改築の促進と体育館の整備
(3) 学校防火対策の徹底と教育財産の安全確保
(4) 小・中学校の適正な学校統廃合の促進
(5) 幼稚園教育の普及と教育内容の充実
(6) 育英奨学制度の充実
(7) 教職員の福利厚生事業の拡充強化
6 社会教育の振興と県民文化の向上につとめる 社会の進展と要請にこたえるために社会教育を
給合的に推進し、青少年の健全育成をはかるとと
もに県民資質の向上につとめる。
(1) 少年教育、勤労青少年教育の推進充実
(2) 家庭教育、成人教育の振興
(3) 公民館等社会教育施設の整備促進
(4) 社会教育指導者の養成と指導態勢の確立
(5) 芸術・文化の振興と文化財保護の強化
(6) 図書館活動の強化
7 スポーツの振興と体位体力の向上をはかる スポーツの普及と技術の向上をはかるとともに、
安全教育を徹底し学校給食の普及充実を促進して、
青少年の体位体力の向上をはかる。
(1) 学校体育指導の充実
(2) 社会体育の振興
(3) 体育施設・設備の整備充実
(4) 学校環境衛生検査と事後措置の徹底
(5) 学校給食の完全実施と内容の充実
(6) 安全教育の徹底

   第2節 教育委員会

 1 教育委員会

 昭和42年10月10日で任期満了による今泉修二委員の後任に

は、昭和42年10月11日付けで佐藤広治氏が新委員に任命され

た。

 今泉修二委員長が任期満了により委員を退任したので、昭

和42年10月13日の臨時会において改選の結果、新委員長には

佐藤正人委員が選任され、委員長職務代理者には玄葉与光委

員が指定された。

 現委員は次のとおりである。
職名 氏名 職業 住所 就任年月日
委員長 佐藤正人 なし 南会津郡下郷町大字中妻字家の上乙30 41.10.8
委員長職務代理者 玄葉与光 酒造業 田村郡船引町大字船引字北町通41 40.12.24
委員 太田緑子 なし 郡山市池の台9の3 41.10.10
委員 阿部信義 なし 原町市大町2丁目190 39.10.11
委員 佐藤広治 なし 福島市泉字仲田4の10 42.10.11


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