教育年報1967年(S42)-008/194page
教育事務所名 所長氏名 管理主事名 職員数 南会津教育事務所 穴沢武正 佐藤力四郎 7 北会津 〃 秋元宏 五十嵐光威 9 耶麻 〃 山田静夫 武藤成能 7 両沼 〃 渡辺政三 阿部浩 7 いわき 〃 草野政雄 鈴木四郎 13 双葉 〃 梅田清二 松本迪男 7 相馬 〃 君島正一 目黒義介 8
(所管教育機関名)
教育機関名 所館長氏名 次長氏名 職員数 教育研究所 長谷川寿郎 後藤篤一 9 図書館 鈴木一 大野広平 27 体育館 佐々木英雄 小柳茂 7 理科教育センター (兼)
長谷川寿郎安田栄男 14
第4節 福島県長期総合教育
計画
1 福島県後期中等教育審議会の答申と審議
経過
(1) 「福島県後期中等教育の拡充整備について」 (答申) 抄
昭和42年8月23日
福島県教育委員会 殿
福島県後期中等教育審議会会長
角田林兵衛
福島県後期中等教育の拡充整備について
昭和41年11月26日付をもって、当審議会に諮問のあっ
た「福島県後期中等教育の拡充整備について」別紙のと
おり答申いたします。
1 後期中等教育拡充整備の必要
国は、後期中等教育の拡充整備について中央教育審議
会の答申の趣旨の具体化を目標として、施策設定に力を
傾けている。(中略)
技術革新を伴なうわが国の工業化動向と県勢振興計画
の企図している飛躍的な県勢の発展からみて、後進性の
つよい本県の経済および社会は、急速にかっ広範な領域
にわたって近代化することが求められるであろう。この
ような見通しに立つとき、後期中等教育の拡充整備を図
ることは、今日の本県にとって重要な課題である。(中
略)
現在、義務教育者の62%をうけいれている全日制、定
時制高等学校では、さまざまな生徒の能力・適性とその
進路に応じた教育を受けているとはいいがたく、(中略)
また、進学率の上昇に伴なって生徒の能力・適性がさら
に多様になるとともに、高等学校卒業者に対する本県社
会の要請も多様である。(中略)
また、勤労青少年に対する教育訓練機関についても、
その居住地域の職業人としての生活実態に応じた教育形
態や修学条件がととのえられているとはいいがたく、
(中略)
現在、本県の後期中等教育訓練機関・課程・学科の配
置およびその規模は、交通の急速な発達、地域産業構造
の変化、社会的・個人的要請の質的変化、県内人口の流
動化などの変ぼうにこたえているものとはいえない。
(中略)
なおまた、個人の可能性を最高度に伸長する教育方法
の改善および技術革新を伴なう社会の進歩による教育内
容の量的・質的変化、教授方法への機械の導入など教育
内容・方法はかってないスピードで高度化されている。
これに対応する教育研究の強化および教職員・指導者の
資質向上が要請されている。
本県後期中等教育は、県民の教育的エネルギーを基盤
として着実な発展を示してきたが、他面、上述のような
要請にこたえて一段と拡充整備を進めるためには、その
前提として本県教育界と一般社会とにしばしばみられる
かたよった考え方を改める努力が必要である。(以下略)
2 後期中等教育拡充整備の目標
1. 義務教育修了後の15歳から18歳までのすべての青少
年に対し、その可能性を最大限に発揮させるため、県
内の公私立の全日制高等学校、定時制・通信制高等学
校、高等学校別科、特殊学校高等部、各種学校、各種
職業訓練機関、勤労青年学校などによって、組織的な
教育の機会を提供して、後期中等教育訓練機関利用率
を全国水準にまで引きあげる。 (以下略)
2. 教育内容および形態は、青少年ひとりひとりの能力
適性および進路・環境に適合するものとするとともに、
とくに進展する本県社会の要請にこたえて、その多様
化を実現することを目標に、後期中等教育訓練機関の
課程、学科を再編整備する。(以下略)
3. 教育訓練機関および学科の配置ならびに規模につい
ては、本県人口の動態、とくに地域間の移動、地域生
活基盤の変動、地域産業構造の変化に対応し、教育の
機会の拡充と教育効果の向上とをめざして、その規模の
適正化と再配置を進める。
4. 新しい時代に備えて組織的・計画的に教育研究を進
めるとともに、現代化される教育内容および教育方法
に適応する教職員、指導者の現職教育を拡充するため
に、有効な施設および制度を整備する。(以下略)
3 目標実現過程における諸問題(説明文略)
1. 中学校における観察指導・進路指導の徹底
2. 入学者選抜制度の改善
3. 教育に関する偏見の是正
4. 学校間の格差是正
5. 奨学制度の拡大と雇用主の援助協力
6. 勤労青少年教育における関係行政機関の連絡提携の
強化
7. 私学の振興
4 後期中等教育拡充整備の方策
第1 全日制高等学校
1. 本県の県勢発展に即し、低位にある全日制高等学校
進学率を向上しつつある全国水準にまで引き上げるこ
とを目標として、中学校卒業者の絶対数減少傾向を勘
案し、進学の機会を計画的に拡充する。
2. 全日制高等学校の教育内容は、増大する進学者の多