教育年報1967年(S42)-110/194page
(3) 児童の要求、興味、能力等に適応する幅があるか。
(4) 児童の生活経験を有効に組織していくよう配慮されているか。
(5) 農業のいろいろな様式に適応できるか。
(6) 本県児童の学力を高めるのに適切であるか。
2. 内容および程度の適切性
(1) 学習指導要領に示され教科の目標や学年の目標達成のために適切であるか。
(2) 内容は公正な立場でとりあげられているか。
(3) 内容がよく精選、洗練され、学習の発展充実を図るようくふうされているか。
(4) 児童の心身の発達段階に即応し、学習意欲を高めるようくふうされているか。
(5) 資料は新しく正確であるか。
(6) 他教科や他領域との関連がよく考慮されているか。
3. 組織、配列、表現および分量の適切性
(1) 章、節の区分および分量は適切か、また各分節は明瞭な目標をもち全体として統一があるか。
(2) 内容が組織的、発展的に配列され、学習の効果があるように配慮されているか。
(3) 学習を動機づけ、自主的な学習をすすめるよう組織されているか。
(4) 表記、表現のしかたが理解しやすく、学年にふさわしいか。
(5) 注、さし絵、写真、地図、図表等が適切な位置に配慮されているか。
(6) 全体の分量は、指導時間や児童の発達段階からみて適当であるか。
4. 使用の便宜性
(1) 目次、索引、注、はん例等が必要に応じて適切に用意されているか。
(2) さし絵、図表、写真は適切で、必要に応じて説明されているか。
(3) 引用された材料には、必要に応じて出所、出典が示されているか。
(4) 印刷は鮮明で、製本はじょうぶであるか。
5. 魅 力 性
(1) 印刷は上品で美しいか。
(2) 児童が親しみを感ずるよう配慮されているか。
備 考
このほか教科の特性により、各項目内の観点を付加することができる。
(3) 研究資料
調査員用として送付された小学校用教科用図書の全部に
ついて研究し、県教育委員会は、その成果の答申に基づき、
印刷して市町村教育委員会ならびに小学校へ配布した。
(4) 教科書展示会
教科書展示会は、7月1日から7月10日までの10日間、
県下16ヵ所において開催された。展示会場は、原則として
教科書センターをあてることにした。
高等学校関係
高等学校用教科書は、学校長より使用教科書承認申請書の
提出を求め、これによって県教育委員会が採択を決定した。
2 教科書研究事業(教科書研究協力校)
(1) 目 的
学校における実際の使用を通して教科書の学習指導上の
問題点、改善点を分析、研究し、この結果を教科書検定等
の参考に供し、もって教科書の内容および学習指導の改善
に資する。
(2) 主 題
各教科の年間の指導計画と教科書との関連を明らかにし、
その指導上の諸問題を教材の選択、程度、組織、配列、分
量等の面から総合的に分析、研究する。
(3) 研究協力校 県立若松商業高校
(4) 研究教科 高等学校国語 (現代国語)
(5) 研究経過
研究協力校に与えられた主題に基づいて教科書の内容を
研究し、岩手県花巻市で開催された東北・北海道地区教科
書研究協議会に本県から3名出席して研究協議した。
3 教科用図書無償給与
昭和42年度は、小学校の全学年および中学校の1学年まで
を対象に無償給与された。
〇 昭和43年度使用教科書無償給与事務説明会
昭和43年度から無償給与事務の一部が改正になるので次の
日程で説明会を開催した。
(1) 目 的
教科書無償給与事務について円滑な処理を行なうため
(2) 日時、場所
3月4日 10時 浪江町立浪江小学校
3月6日 10時 郡山市立橘小学校
3月7日 10時 棚倉町立棚倉小学校
3月8日 10時 会津若松市立若松第二中学校
3月9日 9時 信夫事務所会議室
昭和42年度教科書無償事務の実態調査
昭和42年4月20日 保原町教育委員会 保原中学校
4月21日 会津若松市教育委員会
若松第一中学校
(以上 文部省)
昭和43年3月5日 いわき市教育委員会
いわき市立湯本第二小学校
同 湯本第三中学校
同 小名浜第二小学校
同 小名浜第一中学校
(以上 県)