教育年報1968年(S43)-043/197page
全日制課程の進学率の推移についてみると、中学校卒業者
数が著しく減った昭和36年度にきわめて高い上昇率を示した
が、37年度に減少し、その後中学校卒業者の急増をみた38年
度以降において一様な伸びを示している。
しかし、志願率も期待したほどは向上しなかった。したが
って進学率も伸びず全国水準との格差は縮っていない。
(3) 県立全日制高等学校の募集定員、入学志願者数の推移
年度 中学校卒業者数 (A) 募集定員 入学志願者数 倍率C/B 入学者数 募集定員(B) B/A (%) 志願者数(C) 志願率C/A (%) 入学者数(D) D/C (%) 昭34 51,867 15,325 29.5 24,693 47.6 1.61 18,068 73.2 35 43,633 15,435 35.4 21,380 49.0 1.39 16,770 78.4 36 31,739 15,535 48.9 17,111 54.0 1.10 14,677 85.8 37 42,880 16,765 39.1 22,865 53.3 1.36 15,870 81.2 38 60,447 26,575 44.1 33,183 54.9 1.25 26,711 80.5 39 56,860 26,775 47.1 33,663 59.2 1.26 26,932 80.0 40 59,412 27,800 46.8 35,869 60.4 1.29 27,992 78.0 41 56,332 27,655 49.1 34,161 60.6 1.24 27,658 81.0 42 51,336 26,641 51.9 31,255 60.9 1.17 26,656 85.3 43 50,676 26,368 52.0 31,441 62.0 1.19 26,397 84.0
これによると、近年の高等学校志願率の伸びがきわめて
低いことがわかる。これは主に経済的理由によるものと推
測されるが、教育に対する関心度の低調さも見逃せない。