教育年報1969年(S44)-086/241page
大沼郡昭和村立喰丸小学校教諭 星清
6) 研究主題
「野鳥保護の立場から野鳥の生態観察と教具としての
剥製づくりの研究」
南会津郡南郷村立富田中学校教諭 三次信行
7) 研究主題
「山村における虚弱児の体質と科学的療法」
相馬市立玉野中学校養護教諭 斎藤シノブ
8) 研究主題
「読解力を身につけさせるにはどのようにしたらよい
か」
―主体的な単元学習計画を作成させて
読解させる試み―
いわき市立高野小学校教諭 三星賢二
9) 研究主題
「会津地方におけるイトヨの分布と生態研究について」
耶麻郡北塩原村立北山小学校教諭 山中実
10) 研究主題
「主体的に学習にとりくめる子どもを育てるにはどう
したらよいか」
河沼郡河東村立河東第三小学校教諭 花見詮
〔高等学校教育課〕
(1) 応募資格
本県の県立学校教職員のうち、目的に合致する研究を推
進している者
(2) 研究奨励の内容
教育研究奨励補助金として各10,000円を交付する。
(3) 応募者数
理科関係 4名 国語関係 2名 数学関係 1名
計 7名
(4) 採択者ならびにその研究主題
1) 「高等学校物理においてエネルギー概念をどうとらえ
させ、どう位置づけたらよいか」
福島県立福島高等学校教諭 亘理尚寛
2) 「ひとりひとりを高める重複障害児の教育」
福島県立平ろう学校教諭 佐藤清
第3節 教育課程
教育課程は小・中・高等学校とも完全に実施され、じゅう
ぶんその趣旨が徹底されている。なお、その実施にともなう
指導上の諸問題を研究し、その解明を図って教職員の指導力
の向上に資するため、小・中学校では教育研究協議会を、高
等学校では教育課程研究集会を開催した。
〔義務教育課〕
1 小学校教育課程研究集会
(1) 目 的
小学校教育において当面する教育課程実施上の諸問題に
ついて研究協議し、本県小学校教育の充実を図るとともに、
教職員の指導力の向上に資する。
(2) 主 催
福島県教育委員会、福島県小学校教育研究会、関係市町
村教育委員会
(3) 期 日
1) 地区集会 昭和44年7月28日 (1日間)
2) 県集会 昭和44年10月1日〜2日 (2日間)
(4) 会 場
1) 地区集会 県内16地区
2) 県集会 双葉郡浪江町幾世橋小学校外12会場
(5) 参 加 者 数
国・公・私立の教員とし、各会場の参加者数は別表のと
おりである。
(6) 研究協議会の運営
1) 部会を次のとおり設け、参加者はそれぞれひとつの部
会に属して研究する。
国語、社会、算数、理科、音楽、図画工作、家庭、体育、
道徳、特別教育活動、学校行事等、視聴覚、教育評価
2) 各部会ごとに「事前研究の手びき」で示された研究問
題を中心として研究する。
3) 部会の内容には、オリエンテーション、研究発表、研
究協議、まとめの各事項を含むものとする。
4) 研究発表は、研究会より示された発表分担により行な
い、1人の発表時間は20分以内とする。
5) 各会場の運営責任者を協議のうえ決定し、運営責任者
は共催者と密接な連絡を図って運営にあたる。
(7) 指導助言者
指導主事、指導委員、校長、教諭等
(8) 事 前 研 究
各参加者は「事前研究の手びき」に基づき、個人または
共同で研究を行なう。
(9) 事後処理
1) 各部会においては、研究結果をまとめて、運営責任者
に提出する。
2) 各部会参加者を中心として、地区教育研究協議会を開
催するなどして、研究を深めることが望ましい。
(10) 研 究 問 題
1) 国 語
国語科におけることばのきまりの指導はどうあるべき
か。
―作文指導の体系的指導との関連において―
2) 社 会
社会科の本質にせまる授業をどのように組織したらよ
いか。
3) 算 数
集合の基本概念を育てるための指導
―算数の指導に集合の考え方をどうとり入れるか―
4) 理 科
指導要領改正にともなう移行の方法を明らかにし、現
行指導計画の中にどうとりいれて実施したらよいか。
5) 音 楽
創造性をたかめる基礎指導―創作を中心として―
6) 図画工作
造形教育で何を教え、何を育てるか授業実践をとおし