教育年報1970年(S45)-243/260page

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〔表12〕 館外個人貸出発録人員と貸出冊数

       (昭和41年度を100としたときの指数)
年度 人員・冊数 人員(人) 指数 冊数(冊) 指数
昭和41年 1,396 100 16,410 100
〃42 1,690 121.1 21,034 128.2
〃43 2,793 200 28,567 174.4
〃44 3,135 224.6 31,899 194.4
〃45 3,734 267.5 40,324 245.7

[表13] 調査相談事務の取扱件数

      (昭和41年度を100としたときの指数)
年度 件数 取扱件数(件) 指数
昭和41年 361 100
〃42 459 127.1
〃43 427 118.3
〃44 474 131.3
〃45 580 160.7

   第4節館外奉仕

  1 移動図書館および貸出文庫

 当初予定した巡回も旅費の値上がり等から完全巡回があや

ぶまれたが、財政当局の理解を得て、計画どおり巡回できた

ことは幸いであった。特に例年であれば降雪のために最も利

用される期間巡回できなかった会津方部が比較的降雪量が少

なく、初めてこの時期に巡回を実施し住民に喜ばれたことは

特筆されてよいだろう。

 しかし資料面において国庫補助が打切りとなったため図書

の購入が105万円と大幅に削減され、資料面で利用者の期待に

こたえ得なかったことは残念であった。山間辺地に居住する

県民の新刊書によせる期待は想像以上のものがあり、この希

望を満たすことがまず第一であろう。

 社会環境の変化は過密、過疎現象を起こし、巡回地域の再

整備等に迫まられて来ている。今後はこれらの問題を十分検

討し、効果的な巡回奉仕につとめて参りたい。

 その利用状況は[表14、15〕のとおりである。冊数におい

てのびを見せていないのは、古いものを除去し、新しいもの

をつとめて配本するという図書館側の意図から、冊数の多寡

を問わなかったためである。

  2.普及文化事業

(1) 著者と読者のつどい

 第18回福島県図書館大会と同時に、情報化社会における図

書館が当面する諸問題について協議した。とくに長年図書館

界に身をささげた加藤講師の講演は参集者に深い感銘を与え

た。

 ○とき     昭和45年10月20日(火)

 ○ところ    白河市中央公民館

 ○記念講演 駒沢大学図書館長    加藤宗厚氏

       「新しき図書館道」について

 ○研究討議

 第1部会   図書館部会

  図書館の相互協力はどうあるべきか。とくに移動図書

  館の運営と資料(新聞、雑誌)の保存等について

 第2部会   公民館図書部会

  公民館図書部が、公民館でいかに位置づけられている

  か、また今後の方向はどうあるべきか

 第3部会   利用者部会

  利用者は図書館、公民館に何をのぞむか。(関係行事、

  調査相談、貸出を中心にして)

○参加者   図書館、公民館、社会教育関係者、利用

         者 120名、

(2) 第21回地方史研究講習会

 ○と   き  昭和45年11月27〜28日

 ○と こ ろ  福島県文化センター 歴史資料館

 ○講議と講師           

         「元禄時代の諸問題」

         学習院大学教授 大石慎三郎氏

         「近世資料の取り扱い方」

                庄司吉之助氏

 ○研究発表 「最近の地方史研究室の動向について」

                   4 人

 ○参加者   140名

(3) 北日本整理部門研究協議会

北海道、東北六県からなる北日本図書館連盟の当番県とな

り、次のように実施した。

 ○と   き   昭和45年11月5〜6日

 ○と こ ろ   福島市飯坂町 あづま荘

 ○講義と講師  「図書の選択」

           国立図書館短大助教授 小野泰博氏

 ○討   議  1.公共図書館における望ましい蔵書構

           成

           2.図書選定のための組織

 ○参加者  40名

(4) “ふくしま文学散歩写真展”

写真随筆家 大竹新助氏撮影による写真展を開催した。

 ○期  間   昭和46年1月11〜16日

 ○点  数   32点(真船豊の生家、冬の猪苗代湖、

 三代の宿、勢至堂峠、智恵子の生家、二本松少年隊の墓、

 中山義秀の生家跡、天山文庫、平伏沼、開成館、

 白河の関の明神、白虎隊の墓…)


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