教育年報1973年(S48)-204/273page
3)概要
新規事業で中・高校体育担当の無段者を対象として実
施したが、講習内容、受講意欲ともにきわめてすぐれ、
きびしさのなかにも充実度の高い成果を収めた。
(7)体育クラブ活動指導者講習会
1) 目 的
新教育課程により、中・高校のクラブ活動が必修とな
つたのに伴い、体育クラブ活動を指導する教員に、文部
省主催の講習会の伝達するとともに、指導力の向上を図る。
2)期日 2月25日〜26日
3)会場 福島県教育センター
4)講 師
文部省体育局教科調査官 山川岩之助
中・高校関係教員ならびに、指導主事10名
5)参加人数ならびに対象 高校53名 中学校55名
中・高校の体育クラブ活動指導者
6)内 容
特別講演 当面する学校体育の諸問題
体育クラブ活動の計画と運営
体育クラブ活動と部活動との関連について
体育クラブ活動の評価について
7)概要
新規事業であり、地区代表による研究発表を中心に研
究協議し、必修クラブの運営、評価について、深く内容
を修得することができ、有意義であった。
(8)学校スキー指導者講習会
1) 目 的
冬季スポーツの普及振興を図るため、県内小・中学校
ならびに、高等学校の担当者に対し、スキー技術を修得
させ、指導の充実と競技力の向上を図る。
2)期日 2月18日〜20日
3)会場 猪苗代沼尻スキー場
4)講師 県スキー連盟関係者2名、高校教諭4名
5)参加者数 34名
6)内容 実技(アルペン、ノルディック)
研究協議、技術指導、ワックス、安全管理
7)概要
積雪量多く、スキー場は本講習会参加者のみという好
条件に恵まれ、アルペン、ノルディック(ジャンプ・デ
スタンス)の3班に分かれ、体験しなかった内容を、ロ
ーテーション方式により、全員が受講した。特に、デス
タンスの技術修得に真剣であった。
2.昭和47・48年度福島県学校体育研究
指定校研究発表会
研究の県共通テーマ「学校教育活動全体の中で体力の向上
をはかるための指導はどのようにしたらよいか。」を中核とし
て、各学校とも、それぞれの研究テーマにもとづき、2か年
間の研究の成果を発表し、地域各校の研究推進のため効果的
であった。特に、地球各校から多数の参加者を得て、熱心に
研究協議がなされ、有効な発表会であった。
研究学校名 校長名 発表月日 研究テーマ 伊達郡飯野町立飯野小学校 菅野秀夫 10月16日 体力の向上をはかる体育の指導は
どうずればよいか双葉郡楢葉町立楢葉中学校 笠井小一郎 11月14日 教育活動全体の中で体育的活動を
中心にした体力の向上をめざす指導をどう進めるか
※ 詳細については、県教委編、昭和47・48年度学校体育、保健・
安全、給食研究指定校研究集録を参照されたい。
3.昭和48年度全国保健体育優良校ならび
に優良指導者の表彰
昭和48年10月、和歌山市で開催された第12回全国学校体育
研究大会において、本県関係では、つぎの3校、2名が全国
優良校ならびに、優良指導者として表彰された。
全国保健体育優良校 校長名 体育主任 須賀川市立第一小学校 君島正一 阿部忠雄 原町市立原町第一小学校 梅田清二 浜須義昌 南会津郡伊南村立伊南中学校 外井三千男 村野井幸雄
優良指導者 役 職 柳沼正義 郡山市立熱海中学校長 玉川春雄 福島県立会津女子高等学校長
4.昭和48年度第16回福島県
学校体育研究大会
1)目的
教育課程の実施にあたり、体育の重要性が強調されて
いることにかんがみ、県内小・中・高校の関係者により、
体育の学習指導と児童・生徒の体力の向上についての諸
問題を協議し、指導の充実と資質の向上を図る。
2)期日 10月3日・4日
3)会場
保原町体育館 (第1日目 全体会)
保原町立保原小学校 (第2日目 小学校分科会)
保原町立保原中学校 (第2日目 中学校分科会)
県立保原高等学校 (第2日目 高校分科会)
4)講師
特別講演 文部省体育局体育官 高田典衛
講 師 福島大学教育学部教授 遠藤辰雄
講 師 福島大学教育学部助教授 西間木リツ
5)参加者 総数約420名
6)概要
県内各地から多数の参加者を得て、第一日目は研究発
表および、特別講演が行われ「体力の向上をめざす学習
指導は、いかにあるべきか。」を中心にして研究協議が行
われた。第二日目は、小・中・高校の各分科会にわかれ、
授業や、全校体育などが公開され、さらに、活発な研究
協議がなされた。
なお、研究発表者は、つぎのとおりである。