教育年報1974年(S49)-224/303page
(5)銃砲刀剣類の登録状況
美術品もしくは骨とう品として価値のある古式銃砲や、美
術品として価値のある刀剣類の登録を、登録審査委員の鑑定
に基づいて実施した。
ア、登録審査委員名
イ、登録審査会
期日 会場 鑑定数 不適格数 登録数 左の内訳 審査委員 刀剣 銃砲 5月20日 会津若松合同庁舎 331 27 304 294 10 中沢、鈴木、宇井 6月21日 白河警察署 144 4 140 135 5 中沢、鈴木 7月22日 県職員会館 162 10 152 145 7 平原、宇井 8月20日 いわき産業会館 184 15 169 161 8 平原、中沢 9月20日 郡山合同庁舎 242 10 232 225 7 中沢、鈴木、宇井 10月21日 会津坂下体育館 221 7 214 212 2 平原、鈴木 11月20日 原町文化センター 181 20 161 156 5 平原、宇井 12月20日 石川町公民館 117 11 106 100 6 平原、宇井 1月20日 小野町公民館 93 5 88 85 3 中沢、鈴木 2月20日 県庁 203 7 196 181 15 平原、宇井 計 10会場 1,878 116 1,762 1,694 68
再交付件数 77件
所有者変更届出件数 549件
(6)歴史資料収集
ア、目 的
古文書、考古、民俗資料など福島県の歴史を証明す
る資料を適正に保存管理し、あわせて学術研究及び県
民の利用に供し文化の発展に寄与する。
イ、期 日
年間
ウ、対 象
主として県内各地の所有者、収蔵者
エ、内 容
(ア)資料所在調査
南会津郡只見町亀岡 斎藤惣兵衛家文書ほか20件
(イ)資料寄託
福島市湯野 長谷部哲夫家文書ほか6件
(ウ)資料マイクロフィルム採録等
米沢市立図書館上杉文書のうち本県関係分
ほか5件
(エ)資料返還
南会津郡只見町石伏 矢沢三男家文書ほか1件
(7)尾瀬保護増殖事業
ア、目 的
特別天然記念物「尾瀬」は、探勝者の増加に伴って、
湿原植生の荒廃などの影響を受けているため、昭和41
年度より国庫補助事業として、群馬県教育委員会とと
もに保護増殖事業を実施し成果をあげており、本年度
も引き続きこれを実施した。
イ、現地作業期間
5月15日〜10月15日
中沢松雄 郡山市堂前23の7
平原松夫 福島市泉字泉川8の4
鈴木富昌 会津若松市栄町8の45
宇井正三 安達郡白沢村白岩字大岩入133
ウ、内 容
(ア)保護棚など保護施設の設置と、探勝者のけいもう
指導
(イ)種子の採取、は種、多植などの保護増殖作業
(ウ)湿原動植物の保護と復元に関する調査研究及び出
版
エ、保護指導委員(保護調査会員)
馬場篤、吉岡邦二、蜂谷剛、樫村利道、樋口利雄、
星一彰(橘ヒサ子)
オ、保護管理員
橘京一(尾瀬ヶ原地区担当)
星武則(尾瀬沼地区担当)
2 遺跡保護事業
県土の諸開発に伴い、消滅する遺跡は近年ますます増加の
傾向にある。これに対応するため、開発機関との事業前協議、
受託事業としての発掘、県民への資料の公開等の諸事業を推
進した。
(1)開発用地遺跡対策
県営ほ場整備事業にかかる遺跡の取り扱いについては、す
でに関係機関との協議によって、取り扱い要項が作成されて
いる。それ以外の諸開発事業についても、可能な限り現状保
存を第一とし、やむを得ざるものについてのみ発掘調査を行
うよう努めている。
1) 開発用地内の遺跡確認調査(大信田遺跡・村火遺跡・
相馬地域開発地区など)
2)開発関係機関との保存協議(県営伊達西部ほ場整備事
業・浪江地区原発建設事業など)