教育年報1975年(S50)-000-01/303page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

まえがき

 福島県教育委員会では、当面するきびしい現状を認識し、それに適切に対処し

ながら、"豊かな人間形成をめざす生がい教育、を基本理念として、その理想の実現に

努力して参りました。

 特に昨年度は「学校教育機会の拡充」「学校教育の質的向上」「教育環境の整備

充実」「体格・体力の向上とスポーツの振興」「社会教育の振興充実」「芸術・文

化の振興と文化財保護の強化」を重点施策に掲げて取り組んで参りましたが、幸い

教育関係者の深い理解と御協力をえて、各分野にその成果をもたらすことができま

したことは、まことに感謝にたえません。

 具体的には、昭和54年度から発足する養護学校義務制に対応して、教育庁内に特

殊教育係を新設したのをはじめ、教職員の指導力の向上をめざす学習指導法の改善

複式学級の学級編制の改善、教育施設設備の整備促進、県立学校父母負担の軽減、

昭和53年全国高校総体開催に伴う事務局の設置、給食物資流通の合理化による給食

費負担の軽減、余暇の活用や生がい教育の観点にたった社会教育・社会体育の振興

海浜青年の家の開所、開発に伴う文化遺跡の保護強化などを重点的に進めて参りま

した。

 ここに、昭和50年度の「教育年報」を刊行する運びとなりましたが、これは年度

内における本県教育の軌跡ともいうべきもので、今後、この実績の上に更に特段の

努力を累加されることを祈り、大方の御利用を心からお願いするしだいであります。

   昭和51年9月30日

            福島県教育委員会教育長 三本杉國雄


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

Copyright (C) 2000-2001 Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。