教育年報1975年（S50）-121/303page

第2節　現職教育計画

　教職員の資質の向上に関する本県教職員の現職教育は文部

省、県教育委員会主催のものをはじめ、各種研究団体のもの

など、数多く実施された。そのうち、他の節に掲載されたも

のを除いて、各種の研修会、講習会、講座、研究論文募集、

海外教育事情視察派遣等についてその概略を述べる。

　1　教職員等中央研修講座

　校長・教頭・中堅教員等に対し、学校の管理運営、学習指

導法などの諸問題について、それぞれの職務に必要な研修を

行い、その識見を高め、指導力の向上を図ることを目的とす

る。

(1)　主　　催　文部省

(2)　会　　場　国立教育会館筑波分館

(3)　日程及び参加者

　◇　校長・教頭等研修講座

　1)　第1回　6月24日〜7月15日

　　　福島市立平石小学校長　　　　　　　鴫原ミス

　　　南会津郡田島町立檜沢小学校長　　　渡辺豊一

　　　田村郡小野町立小野新町小学校教頭　三田行雄

　　　双葉郡大熊町立熊町小学校教頭　　　古田一郎

2)　第2回7月18日〜8月8日

　　福島市立松陵中学校長　　　　　　　　古関順世

　　　河沼郡河東村立河東中学校長　　　　上野仁平

　　郡山市行健中学校教頭　　　　　　　　幕田且夫

　　　いわき市立湯本第三中学校教頭　　　吉田泉洲

3)　第3回10月15日〜11月5日

　　福島県立棚倉高等学校長　　　　　　　高久英夫

　　福島県立いわき中央高等学校長　　　　新妻光信

　　福島県立喜多方工業高等学校教頭　　　保志和吉

　　福島県教育庁高等学校教育課指導主事

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　皆川郁夫

　4)　第4回　1月20日〜2月10日

　　石川郡玉川村立玉川第一小学校長　　　南条知一

　　郡山市立福良中学校長　　　　　　　　川島郁郎

　　東白川郡棚倉町立社川小学校教頭　　　野口五郎

　　安達郡本宮町立本宮第一中学校教頭　　国分一夫

5)　第5回2月17日〜3月9日

　　河沼郡柳津町立柳津小学校長　　　　　五十嵐長市

　　安達郡白沢村立糠沢小学校教頭　　　　三浦隆夫

　　郡山市大成小学校教頭　　　　　　　　柳沼実

　　福島市教育委員会指導主事　　　　　　長谷川敏一

◇　中堅教員研修会

1)　第1回　5月13日〜6月17日

　　白河市立白河中央中学校教諭　　　　　藤田広彦

　　会津若松市立第二中学校教諭　　　　　伊藤隆生

　　いわき市立江名中学校教諭　　　　　　高橋安子

2)　第2回　9月2日〜10月7日

　　福島市立鎌田小学校教諭　　　　　　　先崎昭

　　須賀川市立第三小学校教諭　　　　　　湯田マツ

　　田村郡三春町立三春小学校教諭　　　　角悟朗

　　　喜多方市立岩月小学校教諭　　　　　酒井信公

　　　原町市立原町第一小学校教諭　　　　太田勝広

　　　いわき市立田人第二小学校南大平分校教諭

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　佐藤政儀

　3)　第3回11月11日〜12月16日

　　　福島県立二本松工業高等学校教諭　　畠忠夫

　　　福島県立小高工業高等学校教諭　　　佐藤富重

　　　　　　

　　　福島県立聾学校教諭　　　　　　　　菅野順一

(4)　講座の主な内容

　ア、　学校管理

　　○　地方教育行政制度

　　○　地方財政と教育費

　　○　教育公務員制度と教職員の服務

　　○　教職員の労働関係

　　○　学校経営

　　○　学校と社会教育

　　○　学校管理上の諸問題

　イ、　教育内容・方法

　　○　教育課程の編成

　　○　学習指導の原理と方法

　　○　学年・学級の経営

　　○　道徳、特別数育活動、生徒指導の内容と方法

　　○　教育評価の理論と方法

　ウ、　一般教養

　　○　教育関係教養

　　○　一般教養

　2　教員等海外派遣

　公立学校の教職員並びに教育行政関係者を海外に派遣し、

諸外国の教育事情に接する機会を与え、もって本県教育振興

を図る。

(1)資　　格

　小学校、中学校、高等学校、幼稚園、ろう学校、養護学校

の校長(園長)、教頭、及び中堅教員、並びに教育行政機関の

教職員。

(2)　　主　　催　文部省

(3)　主な視察国

　1)　長期派遣

　　　ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、アジア、オセ

　　アニアの中から5〜7か国を視察する。

　2)　知期派遣

　　ア、　ヨーロッパ団

　　　イキリス、デンマーク、フランス、イタリア、オー

　　　ストリア、チェコスロバキア

　　イ、　アメリカ団

　　　アメリカ合衆国、カナダ

　　ウ、　アジア・オセアニア団

　　　シンガポール、インドネシヤ、オーストラリア、ニ

　　　ュージーランド

(4)　視察期間

　1)　長期派遣　30日間

　2)　短期派遣　16日間