教育年報1975年(S50)-295/303page

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財団法人福島県海浜青年の家

 第1節 概要

 福島県海浜青年の家は、豊かな人間形成をめざす生がい教

育の観点から、青少年に、めぐまれた自然環境のなかで集団

宿泊研修活動をとおして、規律・協同・友愛・奉仕の精神を

体験的に会得させ、心身ともに健全な青少年を育成すること

を目的として設けられた社会教育施設である。この施設は、

昭和48年度から昭和51年度までの4ヵ年継続費の予算措置に

よって相馬市磯部の自然景観に恵まれた地に建設が進められ

たものであるが、管理研修棟並びに200人収容の宿泊棟が昭

和49年度に完成をみたことにより一部施設の整備を残し昭和

50年4月1日に開所し、7月1日分ら県立としては初めての

青年教育の事業がここで開始されたのである。また、この海

浜青年の家の管理運営については、時代の要請により、その

教育機能を失なわないように配慮しながら財団法人による管

理とされた。

(1)財団法人福島県海浜青年の家設立

 海浜青年の家で行われる事業が合理的により効果的に運営

できるため県と一体となって青少年の教育に関する施設の管

理と事業の運営に当たるため財団法人福島県海浜青年の家が

設立された。この法人は、青年の家に関し、福島県から受託

した業務の実施に関する事業、利用促進に関する事業、その

他目的を達成するために必要な事業を行うことを目的として

いる。設立当初の役員は次のとおりである。

役職名 氏名
理事(理事長) 三本杉國雄
理事(副理事長) 立沢甫昭
理事(専務理事) 遠藤栄
理事(常務理事) 小山田憲司
理事 尾形定慶
理事 浜名忠雄
理事 辺見正治
理事 太田緑子
理事 佐藤利三郎
監事 上吉原一夫
監事 菅野昭二

(2)昭和50年度重点目標

 1)広報活動の強化

  ア、所報、利用の手びき、生活のしおり、指導資料等の

   発行により、所の運営、利用及び活動状況について教

   育機関その他関係団体へのPRに努めた。

  イ、報道機関との協力により、運営、活動状況等が報道

  され、一般の認識を高めることができた。

  ウ、主催事業の実施により、研修参加者による波及的利

  用効果の向上を図った。

 2)環境の整備充実

  ハイキング、オリエンテーリング、自然観察等のコー

 ス設定により野外活動の分野が広められた。

  また、12月末の体育館しゅん工により、利用人員が増

 加し、更に効果を高めることができた。

 3)研修内容の充実

  事前打ち合わせ等の実施により、充実した研修計画を

 たてることができ研修内容の効果を高めることができた。

 4)主催事業の開催

  当所の設立の趣旨や目的を正しく理解させ、効果的利

 用を図るとともに、当所の目的達成のため、2つの主催

 事業を実施した。

  第2節 施設・設備の概況

  1 所 在 地

 福島県相馬市磯部字大洲38番地の3

  2 敷 地 面 積

 200,000m2

  3 建 物 面 積

(1) 管理・研修棟

  鉄筋コンクリート2階建て一部平屋

  延べ面積 991.310m2 昭和50年3月しゅん工

(2) 宿 泊 棟(収容人員200名)

  鉄筋コンクリート2階建て

  延べ面積 1694.58m2 昭和50年3月しゅん工

(3) 体 育 館

  鉄骨平屋建て一部2階

  延べ面積 731.407m2 昭和50年12月しゅん工

  4 野外活動施設

 運動場、キャンプ場、野外炊事場、営火場、野外便所等は

昭和51年度整備予定

  5 主 な 備 品

(1) 体育的備品

  バレーボール用具、バスケットボール用具、バトミント

 ン用具、卓球台(3台)及び用具、サイクリング用自転車

 (10台)、ソフトボール用具

(2) 学芸的備品

 1) 視聴覚教材・教具

   16m/m映写機、スライド映写機、スクリーン、OHP


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