教育年報1977年(S52)-000-01/357page

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まえがき

 県教育委員会は、昭和52年度から昭和54年度までの3か年間にわたる、教育行政

の方向を暫定的に定めた「教育行政の暫定見通し」 (昭和51年度策定)に基づき、

「豊かな人間形成をめざす生がい教育」の理念のもとに本県の教育・文化の向上を

目指して、教育行政を推進して参りました。

 特に昭和52年度は、教職員の指導力の向上と教育活動の充実、高等学校進学率の

向上と施設・設備の充実、養護教育の拡充、幼稚園教育の拡充、社会教育機会の拡

充、社会体育の振興、芸術文化の振興、全国高等学校総合体育大会開催準備の推進

等を重点施策に掲げて取り組んで参りましたが、幸い、教育関係者の御理解と御協力

を得て、各分野に成果をもたらすことができましたことは、まことに感謝にたえま

せん。

 具体的な行政実績としては、教育機会の拡充策に伴う幼稚園担当指導主事の設置

養護教育室の新設及び指導主事(本庁3名、教育事務所に兼務指導主事7名)の配置

盲・ろう・養護学校の新設と適正配置、在宅訪問指導員の増員、新設高校(郡山)と学

科統合等でありました。

 また、教育水準の向上策としては、改訂学習指導要領の伝達講習や教員研修の充

実、教員派遣の拡充、教職員定数の増、教育センター研修内容の体系化と充実、教

職員福利厚生事業の拡充、施設等整備に伴う父母負担の軽減等もあげられます。

 本誌は、こうした過去1年間の教育行政の成果を記録したもので、本県教育の軌

跡ともいうべきものであります。

 今後、この実績の上に更に特段の努力を累加されることを祈り、おおかたの御利

用をお願いするしだいです。

  昭和53年10月30日

            福島県教育委員会教育長 辺見栄之助


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