教育年報1977年(S52)-120/357page

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 3 県 立 学 校

(1)人事異動の概要

  高等学校教職員の定数は、教諭等2名増のほか、昭和55

 年度推定法定数の充実を目標にした年次計画により、実習

 助手8名、学校司書2名などの増が実現した。

  その他、養護学校については、次のように県立移管が実

 現したことなどもあって、65名の増となり、養護学校の義

 務制を控えての強化が図られることになった。

富岡第二小学校 の東洋学園内特殊学級を県立富岡養護学校へ
富岡第二中学校
猪苗代小学校 のばんだい学園内特殊学級を県立猪苗代養護学校へ
猪苗代中学校
謹教小学校 の竹田病院内特殊学級を県立須賀川養護学校竹田分校へ
若松第三中学校

   なお、今年度も前年度に引き続き、小・中学校現職者

  の県立学校転入を図り、全県的調整を図った。

 ア 新採用について

   県立学校の新採用志願者は、昨年に比して87名多く、

  1,205名であったが、一次及び二次の選考の結果、名簿

  登載者数は119名あり、そのうち114名の教諭採用をみ

  た。この他実習助手から2名、中学校現職から2名あった。

 イ 校長等の昇任について

   校長への昇任は、その職責の重要性にかんがみ、資格

  人物・指導力等をしゅうぶん考慮のうえ、教頭から15名、

  教育庁関係から現場復帰による4名の登用をみた。

   これら管理職は、できるだけ自分の専門を生かせるよ

  う、適材を適所に配置し、適正な学校運営管理を促進す

  るよう努めた。

 ウ 交流について

   本年も昨年同様の方針にのっとり、本庁、各地区駐在

  管理主事及び校長会との密接な連絡のもとで、同一校永

  年勤続者の交流に努めるほか、とくに昭和44年度以降採

  用者で、採用後引き続き同一校に、3年以上勤務する者

  の交流を重点目標とした。これらの方針について、校長

  及び該当者の理解と協力を得て、教諭について486件の

  交流が実現した。

   経験豊かな教員の転出が促進されたこととともに、定

  時制・通信制課程及び盲・聾・養護学校と全日制高校と

  の交流が進んだことは、教職員組織の強化充実に資する

  ところがあり、全県的に、教育水準及び効果の向上に役

  立つものと期待される。

(2)昭和52年度末県立学校教職員交流基準

 1 一般基準

   教職員が専門職として、幅広い学校経験を有すること

  は、極めて重要であるとの観点に立ち、

  (1)全日制と定時制・通信制との交流

  (2)高等学校と特殊教育諸学校との交流をいっそう促進

   する。

 2 勤務年数による基準

   各学校の教職員組織の充実と均衡化を促進するため、

  (1)同一校に10年以上勤務した者

  (2)採用後引き続き同一校に3年以上勤務した者は交流の

   対象とする。

    なお、(1)、(2)における勤続年数の算定基準は次のと

   おりとする。

   1) 本校から同一校の分校に継続勤務の場合(逆の場

    合も含む)その勤続年数は別個に算定する。

   2)校名変更並びに合併、又は分離により引き続き新

    設校に勤務する場合の勤務年数は通算する。

 3 学校群による基準

   教職員組織の均衡化を図るため、県内を県北・県南・

  会津・いわき・相双の5地区に分け、各地区ごとに所在

  する学校を、地理的特殊性を考慮し、A・B・C群に分

  類し交流を促進する。

   A・B・C各群の学校は別表のとおりとする。

  (1)昭和44年度以降採用者は、在職期間中原則として早

   期に2地区以上及びA・B2群の学校いずれも勤務さ

   せるものとする。

  (2)1)A群については、原則としてへき地校間、分校間

    の交流は行わない。

    2)B群については、原則として同一市内間の交流は

    行わない。ただし、いわき市は除く。

    3)C群にういては、同一市内間の交流は行わない。

   ○ 地区・群別学校分類表による学校分類は、いわゆ

    る学校のランクづけを示したものではない。

地区・群別

地区
A B C
県北 福工(定) 川俣(定) 保原(定) 安達(定) 川俣 梁川 保原 安達 二本松工 福島 福女 福商 福農 福農(定)
安達東 福島中央   福工 福西女 福島北
県南 安積(御舘) 郡北工(定) 湖南 本宮 須賀川 須女 岩農 棚倉 安積 安女 郡女 郡商 郡北工 郡山
須賀川(長沼) 矢吹 塙工 東白農商 石川 田村 船引 白河 白女 白農工
東白農商(鮫川) 小野 小野(平田)    
安二 須二 自二    
会津 若商(定) 会工(本郷) 耶麻農 西会津 喜多方 喜女 喜商 喜工 会津 会女 若女 若商 会工
川口 田島 南会津 只見 会津中央 猪苗代 大沼 坂下 会農  
会二    
いわき 遠野 いわき中央 内郷 湯本 小名浜 小名浜水産 磐城 磐女 平工 平商
  磐農 勿来 勿工 好間 四倉  
相双 浪江(津島)富岡(川内)相農(飯舘) 双葉 浪江 富岡 双農 小高 小高工 相馬 相女 原町 相農
新地    
盲・聾
養護学校
本校及び分校    

備考 昭和52年度末廃止予定  只見(つつじが丘)  平工(定)  小名浜(定)


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