教育年報1978年(S53)-270/372page
3 災害共済給付の状況
(1)給付件数及び給付金額
昭和53年度の給付件数は、14,179件で、給付金総額は
174,766,030円である。給付別には負傷が13,176件で全体
の92 92%を占め、疾病は970件で6.84%にすぎない。ま
た、廃疾26件、死亡7件を数えている。
学校種別に給付率(給付件数/加入者数×100)をみると、高等専
門学校が7.3%で最も高率であり、つぎに中学校の6.2%、
高等学校全日制の3.3%、小学校2.6%の順に低くなる。
幼稚園・保育所はさらに低くなっている。
学校安全会における昭和53年度災害共済給付状況
(昭和53年4月〜54年3月)
区 分 A
加入児童・
生徒等の 数負 傷 疾 病 廃 疾 死 亡 合 計 給付率
B/A×100平均
給付額
C/B給付件数 給付額 給付件数 給付額 給付件数 給付額 給付件数 給付額 B
給付件数C
給付額小学校 人 件 円 件 円 件 円 件 円 件 円 % 円 183,331 4,516 28,022,638 184 2,030,455 6 2,215,000 4 19,500,000 4,710 51,768,093 2.6 10,991 中学校 94,659 5,370 37,652,969 463 6,053,957 10 13,435,000 2 6,000,000 5,845 63,141,926 6.2 10,802 全日制 89,626 2,677 27,767,152 282 3,534,265 10 18,270,000 2,969 49,571,417 3.3 16,696 定時制 2,499 17 359,802 4 56,704 21 416,506 0.8 19,833 通信制 770 2 7,536 2 7,536 0.3 3,768 高等専門学校 772 41 250,582 15 199,240 56 449,822 7.3 8,032 幼稚園 39,281 333 1,910,272 16 86,411 349 1,996,683 0.9 5,721 保育所 20,108 220 1,310,723 6 103,324 1 6,000,000 227 7,414,047 1.1 32,661 合計 431,046 13,176 97,281,674 970 12,064,356 26 33,920,000 7 31,500,000 14,179 174,766,030 3.3 12,325 昭和52年度合計 429,656 13,431 77,996,738 767 9,725,858 23 4,955,000 6 1,500,000 14,227 107,677,596 3.3 7,569 上記には含まれていないが、安全会の死亡見舞金を上まわる第三者からの損害賠償を受けたため、安全会から生花料1万
円を支給した者5件(小:2、中:1、幼:2)がある。
廃疾種別 小学校 中学校 高等学校 計 歯牙欠損 4 4 7 15 視力障害 1 3 1 5 聴力障害 1 1 火傷後醜状 1 1 指(趾)切断 2 1 3 手指機能障害 1 1 計 6 10 10 26
死 因 小学校 中学校 保育所 計 急性心不全 2 2 4 溺 水 1 1 2 脳 損 傷 1 1 計 4 2 1 7 (2)最近5か年の給付件数と給付額の推移
年 度 負傷・疾病 廃 疾 死 亡 給付件数 率 給付金額 1件当たり 給付件数 給付件数 給付件数 計 平均給付額 件 件 件 件 % 円 円 49 12,904 17 3 12,924 2.96 73,298,124 5,671 50 13,166 11 9 13,186 3.04 93,476,021 7,089 51 13,735 7 6 13,748 3.19 98,210,389 7,143 52 14,198 23 6 14,227 3.31 107,677,596 7,569 53 14,150 26 7 14,179 3.30 174,766,030 12,325 下表のとおり、件数、金額ともに年々増加している。件
数については、53年度は前年度より僅かながら減少したが、
給付金額は、死亡・廃疾見舞金の額の大幅改定と、医療の
充実等による値上りで、著るしく増加した。