教育年報1979年(S54)-070/319page
事した場合は、勤務年数に応じ、奨学金の一部または全
部が免除される。
4)教育研究職就職による返還免除
大学院の奨学生であった者が、大学や特定の試験所、
研究所、文教施設等で研究の職に一定年限従事した場合
は、上記3)同様返還が免除される。
(6)奨学生の補導
本会の事業は国費で営まれており、奨学生の将来には社
会の期待がかかっていることを自覚させるため、本会と奨
学生との関係を単に経済的なものにとどめず、精神的なつ
ながりを持たせ、充実した生活を送るよう種々の方法によ
って補導している。これらの方法として「面接・相談・座
談会」 「学習状況・健康・生活状況の調査」 「成績不振者
激励」などを行う一方、機関誌"育英"を発行している。
また、奨学生の外部組織として、卒業した奨学生によっ
て結成された「育英友の会」の全国的な組織があり、各支
部ともに活動している。
表1 日本育英会奨学生種別表
区 分 学 校 別 採用別 応 募 学 年 貸与月額 募 集 時 期 備 考 一般貸与奨学生 高 等 学 校 通 常 在 学 生 6,000 〜 ※ 18,000 4月と9月 (1)は自宅通学者 高等専門学校 〃 〃 7,500 〜 ※ 19,000 4月と9月 (2)は自宅外通学者 大 学 〃 〃 15,000 〜 ※ 27,000 4〜5月、10〜11月 (3)は通信教育生で、スクーリンク受講者 〃 (通信教育) 〃 〃 (3) 60,000 適 時 ※は私立に適用 大学院(修士課程) 〃 〃 60,000 4 月
(予約制度あり)〃 (博士課程) 〃 〃 70,000 芸術専攻科 〃 〃 60,000 短 期 大 学 〃 〃 15,000 〜 ※ 26,000 4〜5月、10〜11月 特別貸与奨学生 高 等 学 校 通 常 在 学 生 (1) 7,000 〜 ※ 20,000 4月と9月 (2) 12,000 〜 ※ 25,000 〃 予 約 中学校第3学年 (1) 7,000 〜 ※ 12,000 4 月 (2) 12,000 〜 ※ 25,000 高等専門学校 〃 〃 (1) 8,500 〜 ※ 21,000 4 月 (2) 10,000 〜 ※ 24,000 大 学 〃 高等学校最高学年 (1) 17,000 〜 ※ 29,000 4 月 (2) 23,000 〜 ※ 39,000 〃 (教育) 〃 〃 (1) 17,000 〜 ※ 29,000 4 月 (2) 23,000 〜 ※ 39,000 短 期 大 学 〃 〃 (1) 17,000 〜 ※ 29,000 4 月 (2) 23,000 〜 ※ 35,000 (注) 1 募集は各学校を通じて行う。
2 高等学校と特別貸与奨学生(予約)の採用は支部で行う。
3 高専校、大学および他の奨学生については在学中の各学校で行う。
4 高専校、大学、短大の特別奨学生についても通常の採用がある。
表2 日本育英会の県内高等学校奨学生数及び採用状況
(55.3.1現在)
年 度 種 別 継続貸与 新 規 採 用 奨学生合計 奨学生総数 予 約 採 用 1 次 採 用 2 次 採 用 追加採用 出 願 採 用 出 願 採 用 出 願 採 用 53 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 一般貸与奨学生 161 ― ― 97 81 9 9 2 92 253 特別貸与奨学生 1,001 402 377 141 141 35 35 5 558 1,559 計 1,162 402 377 238 222 44 44 7 650 1,812 54 一般貸与奨学生 154 ― ― 13 13 7 7 ― 20 174 特別貸与奨学生 1,003 393 377 277 277 42 42 ― 696 1,699 計 1,157 393 377 290 290 49 49 ― 716 1,873