教育年報1980年(S55)-114/289page

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  2 教職員人事・任用

(1)人事異動の概要

  昭和56年度高等学校教職員定数は、中学校卒業者数の激

 減に件う学級数の減少があったにも拘わらず、校長・教諭・

 養護教諭等について、前年度と同数の定数を確保すること

 ができた。また、養護学校については、教諭18名の増が実

 現したのをはじめ、義務制の推進に伴う充実が図られた。

 1)新採用について

   県立学校の新採用志願者は、東北六県同一試験日の実

  施に伴い、前年に比して400名少ない1,160名であった

  が、一次及び二次の選考の結果、名簿登載者数は108名

  であり、そのうち95名の教諭採用をみた。

 2)校長への昇任

   校長への昇任は、その職責の重要性にかんがみ、資格

  ・人物・指導力等を十分考慮のうえ、教頭から8名、教

  育庁関係から現場復帰による3名の登用をみた。

   これらの管理職は、できる限り自分の専門性を生かせ

  るよう適材を適所に配置し、適正な学校管理運営をする

  よう努めた。

 3)交流について

   本年も昨年同様の方針にのっとり、本庁・各駐在管理

  主事及び校長会との密接な連絡のもとに、同一校永年勤

  続者の交流に努めるほか、とくに昭和44年度以降採用者

  で、採用後引き続き同一校に3年以上勤務する者を含め

  て、455名の教諭の交流が実現した。

   経験豊かな教員の転出が促進されたこととともに、定

  時制、通信制及び盲・聾・養護学校と全日制高校との交

  流が進んだことは、教員組織の強化充実に資するところ

  があり、全県的に教育水準及び教育効果の向上に役立つ

  ものと期待される。

(2)昭和55年度末県立学校教職員交流基準

 1) 一般基準

   教職員が専門職として幅広い学校経験を有することは

 極めて重要であるとの観点に立ち、

 ア 全日制と定時制・通信制との交流

 イ 高等学校と特殊教育諸学校との交流を促進する。

2) 勤務年数による基準

  各学校の教職員組織の充実と均衡化を促進するため

 ア 同一校に10年以上勤務した者。

 イ 採用後引き続き同一校に3年以上勤務した者は交流

  の対象とする。

   なお、ア、イにおける勤続年数の算定基準は次のと

  おりとする。

  (ア)本校から同一校の分校に継続勤務の場合(逆の場

   合も含む)その勤続年数は別個に算定する。

  (イ)校名変更並びに合併又は分離により引続き新設校

   に勤務する場合の勤続年数は通算する。

3) 学校群による基準

  教職員組織の均衡化をはかるため、県内を県北、県南・

 会津・いわき・相双の5地区に分け、各地区ごとに所在

 する学校を、地理的特殊性を考慮し、A・B・C群に分

 類し交流を促進する。

  A・B・C各群の学校は別表のとおりとする。

 ア 昭和44年度以降採用者は、原則として採用後15年以

  内に2地区以上及びA・B2群の学校いずれも勤務さ

  せるものとする。

   ただし、56年3月31日以前の採用者については、で

  きるだけこれに近い期間内に勤務させるものとする。

 イ(ア) A群については、原則としてへき地校間、分校間

   の交流は行わない。

  (イ) B群については、原則として同一市内間の交流は

   行わない。ただし、いわき市は除く。

  (ウ) C群については、同一市内間の交流は行わない。

 ○ 地区・群別学校分類表による学校分類は、いわゆる

  学校のランクづけを示したものではない。

地区、群別学校分類表
A B C 盲聾、養護(A郡)
地区
県北 福工(定) 川俣(定) 保原(定) 川俣 梁川 保原 安達 福島 福女 福商 福工 盲 大笹生養
安遠(定) 安達東 福島中央 二本松工 福農 福農(定) 福西女 福島東 聾(福島)
  福島北    
県南 安積(御館) 郡北工(定) 本宮 須賀川 須女 岩農 安積 安女 郡女 郡商 聾 郡山養 郡山養(安積)
湖南 長沼 矢吹 塙工 棚倉 東白農商 石川 郡北工 郡山 白河 白女 須賀川養
東白農商(鮫川) 小野 田村 船引 白実 須貨川養(郡山)
小野(平田) 安二 須二     西郷養 石川養
白二      
会津
(南会津)
会工(本郷) 耶麻農 西会津 喜多方 喜女 喜商 喜工 会津 会女 若女 若商 聾(会津)
会津中央 会二 猪苗代 大沼 坂下 会農 会工 須賀川養(竹田)
川口 田島 南会津 只見     猪苗代養
いわき 遠野 いわき中央 小名浜水 内郷 湯本 小名浜 勿米 磐城 磐女 平工 平商 聾(平)
磐農 勿来工 好間 四倉   平養 平養(翠ヶ丘)
相双 浪江(津島) 富岡(川内) 双葉 浪江 富岡 小高 相馬 相女 原町 相農 富岡養
相農(飯舘) 新地 双農 小高工    

福島東高校については完成年度までの3か年間に限り、学校群による基準は適用しない。


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