教育年報1981年(S56)-285/308page

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福島県郡山少年自然の家

  第1節 概   要

 少年自然の家は、少年に対し集団宿泊生活を通して、体

験的な学習と自然に親しむ活動を行うことによって、豊か

な心と体力を養い、心身ともにたくましい少年を育てるこ

とを目的とする。

 また、少年自然の家は学校教育・家庭教育・社会教育が

もつ、それぞれの機能を統合した教育施設で

 ・ 自ら進んで、楽しい活動をくり広げられる人間(自

  主性と創造性を養う)

 ・ 自然を愛し、人を愛する豊かな心をもつ人間(思い

  やりと情操を養う)

 ・ みんなと協力し、助け合い、励まし合う人間(社会

  性と連帯性を養う)

 ・ 体力を高め、健康を増進して、働くことに喜びを持

  つ人間(健康な心身と実践力を養う)

  の育成を教育目標に掲げ、その達成に努めてきた。

  1 運営委員会

 所長の諮問機関である運営委員会の委員は次の通りであ

る。
氏    名 役     職     名
今泉修蔵 福島県公民館連絡協議会副会長
(郡山市立中央公民館長)
◎太田緑子 福島県青少年教育振興会長
(太田綜合病院副理事長)
菅野久俊 福島県PTA連合会長
(福島市立福島第三小学校PTA会長)
国馬善郎 郡山女子大学短期大学部助教授
佐久間守勝 福島県中学校長会郡山支会長
(郡山市立郡山第三中学校長)
竹内敏郎 福島県小学校長会副会長
(須賀川市立第一小学校長)
○塙保貞 郡山市教育委員会教育長
深谷健 福島県市町村教育委員会連絡協議会常任委員
(白河市教育委員会教育長)
森永薫 福島県子ども会連合会副会長
柳沼秀雄 福島県議会商工労働文教常任委員会副委員長

    アイウエオ順  ◎印議長  ○印副議長

 なお、運営委員会の開催状況は次の通りである。

(1)第1回運営委員会(昭和56年8月20日開催)

 ・事業実績 ・利用申し込み状況 ・施設整備計画 ・

 総合活動館のサーキット設備 ・少年自然の家の望まし

 いあり方を求めてのアンケート

(2)第2回運営委員会(昭和57年2月18日開催)

 ・事業実績 ・利用実績 ・利用申し込み状況 ・施設

 整備計画 ・利用者アンケート実施結果 ・次年度運営

 方針実践目標・主催事業 ・室内サーキットの利用の仕

 方

  2 昭和56年度重点目標と成果

(1)集団宿泊生活における活動の充実

  利用団体の引率者と所員の連携を密にしながら、両者

 が互いに補完し合い指導の一体化を図った。また、各シー

 ズンや雨天時にも対応でき、しかも発達段階にふさわし

 い研修活動の開発や指導資料の整備充実を図り、研修効

 果を高めることができた。

(2)施設設備の充実

  総合活動館の完成により、雨天時及び冬季でも野外活

 動に準ずるサーキットなど多目的活動が可能になった。

  野外サーキットの増設(3種目)と補修整備を行い、

 研修活動の充実を図った。

  張子の面の木型を100個ふやし(合計200個)、多人数で

 の利用が可能になった。

  宿泊室の畳の一部表替え、主要通路の一部舗装、環境

 の整備等により施設設備の充実が図られた。

(3)現職教育の充実

  計画的に各種研修会等へ参加し、また、教育施設等の

 視察研修を通して職員の資質の向上を図り、所の運営改

 善に役立てることができた。

  当所を利用した児童・生徒及び引率教師に対して、集

 団宿泊生活の受けとめ方や今後に期待すること等につい

 て調査し、自然の家のあるべき姿を総合的には握するこ

 とに努めた。

(4)広報活動の強化と利用促進

  計画的な所報の発行や各種の広報活動を通して、施設

 や研修活動の状況及び利用の効果等を紹介し、利用の促

 進に努めた。特に少年団体等の利用は開所以来の団体数

 を記録した。

(5)主催事業の効果的な運営

  当所を利用する学校や少年団体等の指導者を対象に、

 効果的な利用をはかるための研修計画のたて方や実技研

 修の充実に努めた。また、青少年教育指導者の育成のた

 めに野外活動及びレクリエーション活動の基礎講座を開

 催し、多くの参加を得た。

  「親子のつどい」を年4回実施したところ、各回とも

 県内各地より多数の参加があり、次回にも是非参加した

 いという多くの声を聞くことができた。

(6)安全管理の徹底

  安全指導体制を確立し、定期及び随時に施設設備等の

 安全点検を行い事故防止に努めた。また、消防施設設備

 等の改修も行い安全を期すことができた。

  食中毒を防止するため、毎月1回給食委託業者及び従

 業員と打ち合わせを行い併せて厨房等を点検し万全を期

 した。


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