教育年報1982年(S57)-174/316page
(イ)展示基本設計演出計画(案)について
(オ)第2回展示委員会(58.3.11協働会館小会議室)
(ア) 展示基本設計(修正案)について
(カ)第4回収集展示委員会(58.3.18 ホテル辰巳屋
真珠の間)
(ア) 展示基本設計(修正案)について
6) 県立博物館資料調査員会議
ア 第1回資料調査員打合せ会(57.5.13 第2実習室)
(ア)新任調査員紹介
(イ)県立博物館建設事業計画概要について
(ウ)展示計画概要について
(エ)所在調査並びに収集調査の進め方について
(オ)収集調査について
イ 第2回資料調査員打合せ会(58.2.25全逓会館小
ホール)
(ア) 展示並びに建築基本設計の進行状況について
(イ)学術調査の成果について
(ウ)常設展示資料の出品確認調査について
(エ) 収集資料について
(オ)今後の資料所在調査の方法について
7) 県立博物館収集調査・出品確認・コレクション調査
ア 収集調査・出品確認調査の年間調査状況
月次 調査市町村 6月 安達町、伊達町、国見町 7月 梁川町、双葉町、郡山市、福島市 8月 梁川町、福島市 9月 福島市、会津若松市 10月 柳津町、只見町、伊南村、田島町、伊達町 11月 桑折町、湯川村、会津坂下町、山都町、西会津町、
喜多方市、熱塩加納村、会津若松市、会津高田町、
塩川村、北塩原村、猪苗代町、磐梯町、河東町、
石川町、白河市12月 二本松市、須賀川市、会津高田町、会津若松市 1月 広野町、小高町、原町市 2月 いわき市、須賀川市、三春町、会津若松市 3月 安達町、桑折町、いわき市、田島町、浪江町、
仙台市、郡山市、白河市、新地町
イ コレクション調査
4月〜10月 竹島コレクションの調査・整理
8) 県立博物館学術調査
ア 好嶋庄復元調査
(ア)庄園名 好嶋西庄及び好嶋東庄
(イ)所在地.いわき市北部一帯
(ウ) 委託期間 昭和57年8月4日〜昭和58年1月14日
(エ) 委託先 福島大学教育学部教授小林清治
(オ)調査員 小林清治・安田初雄・大石直正・坂田泉・
松井 茂・木田 一・小野佳秀
(カ)調査協力 いわき市教育文化事業団・飯野八幡宮
宮司飯野盛男
(キ)調査概要 好嶋庄は、名目上飯野八幡宮領であっ
たが、実質的には関東御領と考えられ、
中世奥羽の代表的な荘園であった。この
調査の結果、中世の各時代の庄の境、村
落・田畑・館の所在、自然景観、飯野八
幡宮の建築などを明らかにすることがで
き、復元模型作製の資料がえられた。
イ 旧石器時代塩坪遺跡発掘調査
(ア)遺跡名 塩坪遺跡
(イ)所在地 耶麻郡高郷村大字塩坪字車地蔵
(ウ)調査期間 昭和57年9月6日〜9月20日
(エ)調査主体 福島県教育委員会
(オ)発掘担当者 鈴木啓
(ヵ)調査員 辻秀人・藤原妃敏・木本元治
(キ)調査協力 柳田俊雄・柳沢和明・佐久間光平・
林務・荒木隆・小林太郎・国恵信・中島忠美・
渡辺正・宮沢勲
高郷村教育委員会・高郷村公民館・(株)渡辺建設
(ク)調査概要 塩坪遺跡は、ナイフ形石器、彫刻刀形
石器、エンド・スクレイパーを組成する
後期旧石器時代の遺跡である。その性格
をみてみると、関東地方、東北地方両地
域に通ずる面を持っていることが明らか
になった。地理的な位置からいっても、
十分予想されたことではあったが、遺跡
の発見が少なく、重要な地域でありなが
ら、空白地域としてあつかわれることの
多かった福島県において、性格の明確な
石器群を確認し得た意義は大きい。
ウ 会津盆地西縁山地より産する化石調査
(ア)地層名 新生代新第三紀中新世塩坪層
(イ)所在地 耶麻郡高郷村周辺地域
(ウ)調査期間 昭和57年8月21日〜8月25日
(エ)調査主体 福島県教育委員会
(オ)調査担当者 竹谷陽二郎
(カ)調査協力 鈴木敬治・小笠原憲四郎・尾田太良・
大竹亮作・楡井良政・箭内清和・井口豊・
班目芳光
高郷村教育委員会・西会津町教育委員会・
会津坂下町教育委員会・山都町教育委員会・
柳津町教育委員会
(キ)調査概要 耶麻郡高郷村を中心とした地域に分布
する砂岩を主とする地層は、今からおよそ
800万年前にこの地域がまだ海の底だっ
たころに堆積したもので塩坪層と呼ばれ
ている。この地層からは多くの貝類化石
が採集できるが、これは現在ではこの時
期の日本の沖合砂泥底を代表する動物群
であると考えられており、「耶麻動物群」
と呼んでいる。このたびの調査では、こ
の動物群の古生物学的検討を実施し、多
くの貝類化石を得た。これらの貝類化石
には従来の知見を大幅に改変する資料が
含まれており、それをもとに、当時の古
環境の解明を行なった。