教育年報1983年(S58)-081/323page
あっては、定期及び臨時に情報交換・業務連絡等を
行い警備に万全を期すこと。
3) 宿白直代行員(警備員)室で使用する暖房器具等
の管理には十分に留意すること。
(3) 火気関係設備及び取扱い状況
1) 採暖器具の取り扱いについては、特に次の点に注意
すること。
ア 煙突・煙道の取り付けば適切か。また、亀裂など
入っていないか。
イ ストーブの周辺に可燃物が置いていないか。
ウ カーテン・OHP用スクリーン・その他の可燃物
と煙道(煙突)との間隔は十分であるか。
エ ストーブの使用規定等が児童生徒に十分に周知さ
れているか。
オ 送油ホースに亀裂はないか。また、油もれはない
か。
2) ガス器具の取り扱いについては、特に次の点に注意
すること。
ア LPガスボンベの保管、特に転倒防止・外部から
のいたずら防止には特に意を用いること。
イ ガスこんろのホースの老朽化やねじれなどによる
折損等に十分に注意すること。
ウ ガス管の元栓の管理責任を明確にしておくこと。
エ ガス漏れ検知器などにより、ガス漏れによる事故
を未然に防止すること。
3) 燃料貯蔵庫については、特に次の点に注意すること。
ア 貯蔵庫の外に消火器を常備しておくこと。
イ 排気白・ためますを必ず設置しておくこと。
ウ 燃料の種類・貯蔵量を明示しておくこと。
エ 目的外使用は絶対に行わないこと。
4) 焼却炉の管理については、特に次の点で注意するこ
と。
ア 細部にわたる「焼却炉使用規定」を作成し、それ
にもとづく適正な管理を行うこと。
イ 焼却炉周辺の可燃物、例えば樹木・枯れ葉・未焼
却ごみ等をおかないこと。
ウ 焼却炉の本体及び煙突などに亀裂等がある場合は
早急に修理すること。
エ 防火用水を常備しておくこと、
5) 灯油用のポリタンクの保管については、場所・数
量・保管方法等に十分に注意すること。
6) 教材用燐料の保管については、保有量・保管方法な
どに十分に注意すること。また、アルコールランプの
アルコールは抜きとっておくこと。
7) 焼却炉の取り灰、たばこの吸い殻の始末については
十分に注意すること。また、喫煙は所定の場所のみと
すること。
8) 美術用焼きがまを使用する際には、使用場所・換
気・使用後の点検等に注意すること。
(4) 電気設備
1) たこ足配線・素人配線が依然として多いので、専門
家による点検を行い改善を図ること。また、不要配線
が放置されたままの箇所は早急に除去するなどの措置
を講じること。
2) アースを必要とする電気器具については、アースを
きちんと付けること。
3) 床コンセントの内部のちり、コンセントのプレート
の破損、スイッチの発熱、電気器具の作動不良、取り
付けビスの脱落等はないか十分に点検すること。
4) 教科指導用電気器具(電気アイロン・電気炊飯器・
電気はんだごて・電気こんろ等)の保管については十
分に意を用いること。
5) 水道管の凍結防止装置の絶縁不良による障害等はな
いか、常時点検すること。
6) 漏電防止・機能点検のため、定期的に専門家による
検査を受けること。また、異状を察知した場合は、た
だちに専門家の検査を受け安全を期すこと。
(5) 消防用施設設備並びにその管理
1) 消火器については、特に次の点に注意すること。
ア 標識がみやすい位置に取り付けられているか。ま
た、標識と消火器の位置が一致しているか。
イ 耐火構造の校舎の場合、転倒防止装置は完全か。
ウ 薬品の有効期限は切れていないか。
エ 同型式のを設置するように年次計画が立てられて
いるか。
オ 火気を使用する特別教室等にも設置してあるか。
2) 防火扉・非常階段・避難通路付近たは障害となるも
のは置かないこと。
3) 簡易消火具(水バケツ・乾燥砂等)は常時備えて置
くこと。
4) 消火栓のホースの状態、水圧等を定期的に点検して
緊急時に備えて置くこと。また、寒冷地では冷凍等の
防止に配慮すること。
5) 非常の場合にはプールの水を利用できるようにプー
ルの周辺を駐車場にしたり、避難場所にしたりしない
こと。
6) 防火及び警報設備の操作方法等を全職員に周知させ
ておくこと。
7) 避難器具の使用方法及び機能状況について十分に把
握しておくこと。
8) 積雪時、通常と異なった状況を予想して、避難口を
確保するなどの対策を講じておくこと。
(6) そ の 他
1) 消防本部(署)及び地区消防団との連絡を密にし、
適切な助言を受けること。
2) 法定表簿及び防火管理にかかわる表簿等の保管を適
切に行い、不慮の事態等に備えておくこと。