教育年報1983年(S58)-187/323page
2) 文化財保護指導者講習会
教 育
事務所地 区 市町
村数パトロール
対象ヵ所数管内計 パトロール
実施件数 (年2回)県 南 西 白 河 6 38 73 146 東 白 川 6 35 会 津 北 会 津 4 30 152 304 両 沼 5 26 耶麻西部 4 29 耶麻北部 4 35 耶麻東部 4 32 南会津 南会津西部 4 20 42 84 南会津東部 3 22 相 双 相双北部 4 24 88 176 相双中部 4 30 相双南部 6 34 いわき いわき北部
いわき南部1 36
3066 132 計 90 660 660 1,320
ア 趣 旨
文化財に関する知識の普及と愛護精神の高揚を図る
ため、文化財保護について指導的立場にある関係者に
対し、文化財に関する専門的事項について講習を行い
市町村における文化財保護行政の進展に資する。
イ 主 催
福島県教育委員会・福島市教育委員会
ウ 期日及び会場
昭和58年7月28日(木)〜29日(金)
福島県文化センター
エ 講習内容及び講師
(ア) 講 義
ア) 「縄文時代の用具と生活」
―実験考古学的立場から―
元宮城教育大学講師
実験考古学者 楠本政助
イ) 「文化財保護の課題と施策について」
福島県教育庁文化課長 大塚和美
ウ) 「仏像調査の方法と実際」
東京国立博物館企画課長 佐藤昭夫
オ 分科会(研究協議事例発表)
(ア) 市町村における文化財指定の実態と問題点
事例発表
福島市教育委員会主事 柴田俊彰
(イ) 埋蔵文化財分布調査の実際と問題点
事例発表
滝根町史編纂室 先崎忠衛
カ 現地研修
福島市民家園、陽泉寺、大蔵寺
(2) 文化財指定の推進
1) 県指定文化財
県内に所在する重要な文化財について、県文化財保護
審議会の答申に基づき、昭和59年3月23日付県教育委員
会告示第1号〜第3号をもって、県指定文化財に指定及
び指定解除した。
県指定重要文化財
種別 名称 員数 所在地 所有者 1 建造物 如法寺観音堂付仁王門 1棟 耶麻郡西会津町野沢字如法寺乙3533番地 如法寺 2 〃 涼ヶ岡八幡神社本殿及び拝殿・幣殿 1棟 相馬市坪田字涼ケ岡51番地 八幡神社 3 絵画 板絵凌煙閤功臣画像付牡丹孔雀図・山水図・牡丹図 8枚
12面岩瀬郡鏡石町大字鏡田字鏡沼97番地
岩瀬郡鏡石町大字笠石字旭町159番地西光寺(4枚)
鏡石町(4枚)4 彫刻 木造阿弥陀如来立像 1く 田村郡三春町字亀井225番地 光岩寺 5 〃 木造薬師如来坐像 1く いわき市小名浜住吉字新町6番地 保福寺 6 〃 木造阿弥陀如来立像 1く いわき市四倉町玉山字牧ノ下53番地 恵日寺 7 工芸品 金銅装赤漆塗笈 1背 いわき市渡辺町上釜戸字堤の内70番地 清谷寺 8 考古資料 大榧遺跡出土品 4口 伊達郡桑折町字陣屋12番地
旧伊達郡役所内桑折町 県指安中跡
名 称 所 在 地 所有者 1 塚野目第一号墳 伊達郡国見町大字塚野目字前畑19番の1
ほか14筆八幡神社
・正法寺
・大内安次・斎藤彦衛県指定天然記念物指定解除
名 称 所 在 地 所 有 者 福原の笠松 郡山市富久山町福原字古舘62 宮本薫ほか3名 2) 文化財基礎調査
「昔話・伝説」調査
昔話や伝説などの口頭伝承は、伝承者の高齢化によっ
て急速に失なわれつつあるので、緊急に調査を行う必要
があるため、昭和58年度より3ヶ年計画で調査を行って
いる。
○第1年度 全県的に地区調査員を委嘱し、所在調査を
実施
○主任調査員 県文化財保護審議会委員 岩崎敏夫
3) 各地方言収集緊急調査
近年のマスコミュニケーションの発達によって、方言
は全国的に変化し、失われつつある。
方言は、日本語の古い姿を残すとともに、地方の民俗
や風土に密着して成立したものだけに、高い文化史的価
値を有している。
このため、昭和56年度から3年継続で調査を実施した。
○調査内容 次の区分により収録し、文字化して共通語
訳と注釈をつける。
1年次 老年層の話者による会話