教育年報1983年(S58)-313/323page
第15章 福島県文化センター
第1節 概 要
福島県文化センターは、地方自治法第244条第1項の規定
に基づき、県民の文化の振興をはかることを目的として設置
されたもので、福島県文化会館、福島県美術博物館、福島県
歴史資料館の三つの施設をもって構成されている。
このセンターの管理運営は、昭和45年9月開館当初から県
が財団法人福島県文化センターに委託し、同法人はこの施設
の設置に沿って各種の文化事業を展開し、あるいは資料の収
集、整理、保管、調査研究等を行うほか、この施設を管理す
るとともに、一般県民の文化活動の場として利用に供してい
る。
1 業 務 内 容
福島県文化センターを構成する各施設の業務内容は、概ね
次のとおりである。
(1) 文化会館
○ 文学、音楽、演劇、舞踊等の芸術の振興に関すること。
○ 社会科学、自然科学等の学術の振興に関すること。
○ 文化会館の施設、設備の利用に関すること。
(2) 美術博物館
○ 美術資料の保管、整理及び展示に関すること。
○ 美術資料に関する専門的又は技術的な調査研究に関す
ること。
6 美術資料に関する講演会、講習会等の主催及びその開
催の援助に関すること。
(3) 歴史資料館
○ 県に関する文書資料、考古資料、民俗資料その他の歴
史資料の収集、整理、保管及び展示に関すること。
○ 歴史資料に関する調査研究及びその利用に関するこ
と。
○ 歴史資料に関する講演会、講習会、研究会等の主催及
びその開催の援助に関すること。
なお、昭和59年度からは県立美術館の新設に伴い、前記
美術博物館は廃止される。
2 組織運営
文化センターを構成する各施設は、財団法人福島県文化セ
ンターの事務組織によって運営されており、、文化センター館
長が全体を統轄している。事務組織は、次のとおりである。
○総 務 部 総 務 課 施 設 課
○事業第一部 企 画 課 美術資料課
○事業第二部 歴史資料課 遺跡調査課
次に、文化センターの事業運営に関しては、館長の諮問機
関として専門委員会が設置されており、事業の企画、実施に
ついて館長の諮問に応じている。
財団法人福島県文化センター専門委員
本多隼男(委員長) 小林清治
庄司吉之助(副委員長) 佐藤良一
磯崎康彦 高野広治
伊藤コウ 武田知行
岩崎敏夫 田中寛之
岩瀬太一 丹野清栄
太由美恵子 増田忍石
笠原美禰 室井康弘
亀井正道 若松光一郎
河田亨 渡辺良雄
なお、昭和59年度から美術博物館の廃止に関連して、事業
第一部の美術資料課は普及課に組織を変更する。
第2節 施設・設備の概要
1 施 設
所 在 地 福島市春日町5-54
敷地面積 20,654m2
建築面積 5,430m2
建築延面積 11,640m2
構 造 鉄骨、鉄筋コンクリート造り地下1階、地上3
階、塔屋1階
竣 工 昭和45年7月31日
施設の概要
(1) 本 館
地階 中央監視室、空調、電気機械室、奈落
1 階 大ホール(1,943席)、小ホール(444席)、リハーサル
室(107m2)、和室(20畳2室)、楽屋(4室)、浴室(2
室)、視聴単室(108席)、会議室(24名)、ITV室、
事務室、収蔵庫等
2 階 会議室兼展示室(466m2)、事務室、収納室、食堂等
3 階 展示室(505m2×2室)、ギャラリー(363m2)、事務室、
倉庫等
(2) 歴史資料館
1 階 展示室(180m2)、事務室(受付)
2 階 事務室、研究室、閲覧室、マイクロフィルム室、文
書庫(252m2)等
3 階 文化財収蔵庫(455m2)、文書庫(252m2)
2 設 備
(1) 一般設備
空気調和設備、冷暖房、換気設備
給排水衛生設備、給排水、ガス
防災設備 スプリンクラー、ドレンチャー、ガス消火設
備、消火栓、非常用放送設備、避難誘導設備、
煙・熱感知器等
エレベーター設備 乗用(11人乗)、荷物専用(4t)
電気設備 変電設備750KVA、500KVA、250KVA、
100KVA×3、75KVA、トランス7台、
契約電力600KW一般照明(蛍光灯、白熱灯)、
内線電話(自動交換)、ITV設備、TV中継設
備、館内放送設備、自家発電設備(100KVA)