教育年報1986年(S61)-000-01/213page
序
福島県教育委員会は「第3次福島県長期総合教育計画」
(昭和60年度〜70年度)に基づき、「未来をひらく心豊かな
たくましい人間」の育成をめざして、教育・文化・スポー
ツ等の振興と発展に向けて、総合的、計画的に教育行政を
展開しております。
昭和61年度には、特に、本県文化三施設の総仕上げとし
て、県民待望の県立博物館をオープンさせ、また、養護教
育の一層の充実を図るために県養護教育センターを開設し
ました。昭和62年度に入りましても、時代の要請に対応す
べく、県立福島南高等学校を開校し、平養護学校には高等
部を開設するなど、施設・設備面での充実を図るとともに、
教員のより一層の資質の向上をめざす「初任者研修制度の
試行」をも実施しております。
このように、本県教育は着実な歩みを続けていると申せ
ます。しかし、近年の科学技術の進歩と経済の発展に伴う
急激な社会の変化は、教育のあり方にも大きな影響を及ぼ
し、教育関係者にあっては、常に状況を正しく把握し、確
かな判断に基づいて対応することが強く求められていると
いわねばなりません。
ここに、昭和61年度の本県教育行政の実績をまとめた
「昭和61年度実績教育年報」を発行する運びとなりました。
この「教育年報」が、本県教育の現状を理解し、望ましい
あり方を考えるための有用な資料として、多くの方々にご
活用いただければ幸いです。
昭和62年10月
福島県教育委員会
教育長 佐藤昌志