教育年報1986年(S61)-090/213page
社会教育
第1節 社会教育一般
1 概 要
県教育委員会においては、社会教育の一層の充実と振興を
図るため、「第3次福島県長期総合教育計画」及びこの計画
の「第一期実施計画」に基づき、昭和61年度社会教育行政施
策の重点を次のように設定し、社会教育の機会の拡充と事業
の充実に努めた。
(1) 社会教育活動の振興
1) 家庭教育の充実
家庭教育の充実を図るため、家庭教育(幼児期)相談
事業、家庭教育総合推進事業等の充実に努めるとともに
家庭教育学級を充実するよう市町村の指導に当たる。
2) 青少年教育の充実
青少年教育の充実を図るため、青少年ボランティア参
加促進事業等の充実に努めるとともに、少年教室、青年
学級・青年教室の未開設市町村の解消に努め、青少年の
学習機会を拡充するよう市町村の指導に当たる。
3) 成人教育の充実
成人教育の充実を図るため、成人大学移動講座を開設
し、より質の高い学習機会の提供に努めるとともに、成
人・婦人・高齢者の学習要求及び実態に対応した学級・
講座を開設し、学習機会を拡充するよう市町村の指導に
当たる。
(2) 社会教育推進体制の充実
1) 社会教育関係職員の確保と資質の向上
ア 専任社会教育主事の未設置町村の解消に努めるとと
もに、派遣社会教育主事制度の存続を図り、計画的な
派遣を行い、社会教育主事の自主設置を促進する。
イ 社会教育関係職員の資質の向上を図るため、研修会
等の充実に努めるとともに、県などにおいて行う職員
研修に積極的に参加するよう市町村の指導に当たる。
2) 民間有志指導者の養成と活用
民間有志指導者の養成と活用を図るため、高齢者人材
活用事業及びふるさと文化ふれあい教室等の充実と指導
者の活用に必要な情報・資料の提供に努める。
3) 社会教育関係団体の育成
青少年団体、婦人団体、PTA等の組織の充実と指導
者の養成に努めるとともに、地域活動の活発化を促進す
る。
(3) 社会教育施設の整備充実
1) 県立図書館の整備充実
図書館資料の整備充実を図り、県民の多様な学習要求
にこたえられるよう図書館機能の拡充に努めるとともに
図書館運営の効率化に努める。
2) 公民館の整備促進
「公民館の設置及び運営に関する基準」を踏まえ、地
域における生涯教育の中心施設にふさわしい公民館の整
備充実に努めるよう市町村の指導に当たる。
2 市町村社会教育主事等研修会
(1) 期日・会場・参加者数
1)期 日 昭和61年9月9日〜11日 2泊3日
2) 会場福島県婦人会館
3) 参加者70名
(2) 講 師
日本福祉大学教授 小木美代子
福島大学教育学部教授 小野直広
福島テレビ報道部長 石井孝
県教育庁職員
(3) 参加 者
市町村社会教育主事、公民館主事(4年以上の経験者)
3 福島県市町村社会教育委員研究集会
(1) 主 催
福島県市町村社会教育委員連絡協議会
福島県教育委員会、郡山市教育委員会
(2) 期日・会場・参加者
1) 期日 昭和61年8月27日〜28日 1泊2日
2) 会場 二本松市文化センター
3) 参加者 285名
(3) 参加対象者
市町村社会教育委員 市町村教育委員会事務局職員
公民館関係者 社会教育団体関係者
4 社会教育指導員の設置
(1) 補助金の額
補助対象経費の3分の2以内(1人につき月額36,000円)
を限度に市町村に補助する。
(2) 設置数
管内 県北 県中 県南 会津 南会津 相双 いわき 人数 18 19 11 18 7 12 3 5 社会教育主事の市町村派遣
(1) 派遣先市町村及び社会教育主事名
管内 市町村名 氏 名 派遣年度 県北 本宮町 松本英夫 59年度 〃 白沢村 安部正晴 60年度 〃 飯野町 宗川孝 61年度 〃 国見町 福島力 61年度 〃 岩代町 小泉貞一 61年度