教育年報1986年(S61)-184/213page
博物館
第1節 概 要
(1) 公所開設
4月1日開設 館長1(非常勤)、副館長1・総務課長1、
副主査1、主事2、学芸課長1、専門学芸員1、主任学芸員4、
副主任学芸員5、学芸員9
(2) 開 館
ア 開館式典
10月18日 招待出席者 328名
イ 記念講演会
10月19日 「日本の中の東北文化」講師 梅原猛
ウ 歴史シンポジウム
10月20日 「日本の文化・東北の文化」講師 梅原猛
(東北文化の心)・高橋富雄(日本文化史上の会津)、
永岡慶之助(会津の武士道)、永井路子
(会津の仏教と仏像)、安西篤子(薩長と会津)。
(3) 運営協議会
ア 委 員
学校教育 伊藤正男 県小学校長協会代表
小林四郎 県中学校長協会代表
大槻進 県高等学校長協会代表
社会教育 藁谷房一 公民館連絡協議会長
辺見榮之助 福島県文化センター館長
学識経験者斎藤文昭県議会議員
岡田茂弘 国立歴史民俗博物館教授
高瀬喜左衛門 県文化財保護審議会委員
太田美恵子 市町村教育委員連絡協議会会長
中川幸意 会津史談会長
イ 会 議
第1回 昭和62年1月16日 第2会議室
・昭和61年度予算について外
第2回 昭和62年2月27日 仙台市博物館会議室
・県立博物館の展示と教育課程について
第2節 調査研究事業
(1) 三貫地貝塚出土品整理
ア 実測 土器50点 石器50点 骨角器70点
イ トレース 土器300点 骨角器70点 石器50点
ウ 採 拓 土器300点
エ 撮 影 土器・石器・骨角器700点
(2) 陸奥の古瓦調査
ア調査 国見町徳江廃寺・栃木県下野薬師寺・
群馬県山王廃寺・同上植木廃寺・同金井廃寺・同寺井廃寺・
同上野国分寺・茨城県新治廃寺・同結城廃寺・千葉県竜角寺・
同上総大寺・東京都武蔵国分寺。
イ 整理 いわき市夏井廃寺出土瓦・
相馬市黒木田遺跡出土瓦計7,000点
(3) 磯船による漁法技術の復元調査 浪江町
ア 予備調査6月16・17日
浪江町請戸漁業協同組合に協力を依頼し、実演者を確
定するとともに下記調査を実施した。
イ 漁具製作実演及びビデオ撮影 7月15・16日
ナエバチ・ヒラメカキ・タモ・スズキー本釣竿・船霊
様
ウ 伝馬船による伝統漁法の実演及びビデオ撮影 7月21・
22日
スズキ一本釣・ヒラメカキ・ハエナワ・ワカメカキ・
ヒラメテンテンの実演を記録。
(4) 植物繊維採取技術と植物染料による染色技術の復元調査
昭和村・川俣町
ア 植物繊維 実演者の確定・協議 5月13日、風除け、
麻の種まき及びビテオ撮影、5月17日、からむし移植・
野焼き・施肥・風除垣づくり及びビテオ撮影 5月21日
〜23日、収穫・からむしはぎ・からむしひき及びビデオ撮影
8月4・5日、草うみ・糸つむぎ・織り及びビデオ
撮影 62年2月26日。
イ 染色 実演者 川俣町 山根正平氏 染色材料・実演場
所の決定・6月30日 染色材料の採取・材料加工・染色
実演及びビテオ撮影 7月9・10日
(5) 古墳測量調査
ア 目的 大型古墳模型製作の資料を得るため
イ 対象 堂の森古墳 浪江町大字北幾世橋字堂の森
二子塚古墳 大玉村大字大山字小次郎内
灰塚山古墳 喜多方市慶徳町新宮字小山腰
ウ 方法 地上測量 トラバースによる平板測量
エ 縮尺 100分の1 コンター25cm
オ 期間 4月16日〜7月1日
第3節 収集整理事業
1 収集展示委員会
館の収蔵資料・展示の方法・企画展の計画等について審議
のため、収集展示委員会を2回、分科会を1回開催し、案件
の承認・決定をみた。
ア 県立博物館収集展示委員会
氏 名 勤 務 先 備 考 岡田茂弘 国立歴史民俗博物館教授 委員長 岩崎敏夫 東北学院大学文学部講師 副委員長 上原昭一 東北大学文学部教授 委員 梅宮茂 福島県考古学会長 〃 大石直正 東北学院大学文学部教授 〃