教育年報1987年(S62)-206/225page

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郡山少年自然の家

第1節 概     要

 郡山少年自然の家は、恵まれた自然環境の中で、生き生き

とした野外活動や集団宿泊生活を通して、豊かな情操と社会

性を養い、心身ともにたくましい少年を育てることを目的と

して開所され、昭和62年5月には開所以来延べ利用人数が、

70万人に達した。また、同月に70万人達成記念式典を挙行し

た。これを機会に研修活動の内容や施設、設備等の一層の整

備充実を図り、集団宿泊訓練による教育効果の向上に努めて

いる。学校教育、家庭教育、社会教育がもつ、それぞれの機

能を補完し合う社会教育施設として、次のような教育目標を

掲げその達成に努めてきた。

 ○ 自ら進んで、楽しく活動をくり広げられる少年(自主

  性と創造性を養う)

 ○ 自然を愛し、人を愛する豊かな心をもつ少年(思いや

  りと情操を養う)

 ○ みんなと協力し、助け合い、励げまし合う少年(社会

  性と連帯性を養う)

 ○ 体力を高め、健康を増進して、働くことに喜びをもつ

  少年(健康な心身と実践力を養う)

 1 運営委員会

(1) 第1回運営委員会(昭和62年7月24日開催)

(2) 第2回運営委員会(昭和63年2月16日開催)

(3) 運営委員会の組織

  所長の諮問機関である運営委員会の委員は次のとおりで

 ある。

氏 名 役  職  名
◎太田緑子 福島県青少年教育振興会会長
  国馬善郎 郡山女子大学短期大学部助教授
  鈴木輝雄 福島県中学校長会理事
 橋本光男 福島県市町村教育委員会連絡協議会常任委員
 橋本義信 福島県小学校長会郡山支会副会長
○本宮俊一 郡山市教育委員会教育長
 本田文吾 福島県PTA連合会副会長
 宗形孫市郎 福島県議会議員
 望月敏雄 福島県公民館連絡協議会会長
 山下淡童 福島県子ども会育成会連合会会長

◎印 議長  ○印 副議長

  2 昭和62年度重点目標と成果

(1) 利用団体との連携と魅力ある施設づくり

 1) 利用団体の主体的活動を推進するため、研修会、事前

  打合せ、実地踏査等を通して、引率指導者め指導力向上

  を図り、施設の特色や機能及び利用のねらいを生かして

  内容の精選、創意工夫を重ね、ゆとりあるプログラムを

  編成して活動できるよう指導、助言、援助に努めた。

 2) 利用団体の創意工夫が入退所式やつどいに生かされる

  よう指導、助言をした。

 3) 各研修活動の内容を見直し、利用団体のねらいが創意

  工夫によって達成できるよう研修活動内容の多様化に努

  めた。

 4) 関係機関の指導助言と利用団体の意見や要望を基に運

  営改善に反映させ、魅力ある施設づくりに努めた。

(2) 施設・設備の充実

 1) 新しい研修施設・設備として、アーチェリー場、サイ

  クリング用自転車(15台)が設けられ、さらに多様な、

  しかも魅力ある研修活動ができるようになった。

 2) 野外炊飯場が改修され、より効果的に炊飯活動が行わ

  れるようになった。

 3) 研修活動に必要な施設・設備に創意工夫を加え、計画

  的に補修改善を実施した。

 4) 野営用寝具を年次計画により更新した。

 5) 環境整備と緑化を計画的に推進した。

(3) 現職教育の充実

 1) 各種研修会への参加と他施設の視察研修により、職員

  の資質の向上に努めた。

 2) 県内外の青少年教育施設との連携を密にし、研究協議

  会等を通して共通理解に努めた。

 3) 計画的に実技研修会を実施し指導力の向上に努めた。

(4) 広報活動の強化

 1) 利用の促進を図るため、利用申込要項、要覧、所報及

  び主催事業案内等を関係機関に配布、依頼するとともに

  各報道機関へ広報の協力を依頼し、施設の正しい理解が

  得られるよう努めた。

 2) 施設参観、踏査、利用相談を奨励し、施設の正しい理

  解が得られるように努めた。

(5) 主催事業の効果的運営

 1) 指導者のための研修会では、研修目標の具現化を図る

  ためのプログラム編成と実技研修に重点を置き実施し、

  利用効果の向上に努めた。

 2) ふれあいを深める親子のつどいは、毎回プログラムに

  創意工夫と改善を加え、親子のふれあい、他家族とのふ

  れあい、自然とのふれあいがじゅうぶんなされるよう、

  魅力あるつどいに努め好評を得て所期のねらいを達成で

  きた。

 3) 自然に鍛える少年のつどいは、自主的・創造的生活を



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