教育年報1987年(S62)-218/225page
海浜青年の家
第1節 概 要
福島県海浜青年の家は、めぐまれた自然環境の中で、青少
年たちの集団宿泊研修活動をとおして、規律、協同、友愛、
奉仕の精神を体験的に会得させ、心身ともに健全な青少年を
育成することを目的とし、昭和50年4月に開設された県の社
会教育施設である。
当所のめざす教育目標は次のとおりである。
○ 規則を守り、規律ある態度を養う。
○ 相互連帯意識を高め、協同の精神を養う。
○ 人格を尊重し合い、友愛の精神を養う。
○ 勤労と責任を重んじ、進んで奉仕する態度を養う。
○ 心身をきたえ、自己を高めようとする態度を養う。
1 役員及び職員組織
(1) 理事・監事
役 職 氏 名 所 属 理事長 佐藤昌志 福島県教育委員会教育長 副理事長 酒井信人 福島県海浜青年の家所長 常務理事 丹治成男 福島県海浜青年の家次長 理 事 奥山健一 福島県総務部長 〃 早川俊一 福島県教育庁教育次長 〃 今野繁 相馬市長 〃 鈴木完一 福島県社会教育委員の会議議長 〃 太田緑子 福島県青少年教育振興会長 〃 金田浩一 福島県教育庁社会教育課長 監 事 高橋国雄 福島県総務部財政課長 監 事 佐藤吉一 福島県教育庁財務課長
(2) 運営委員
氏 名 所 属 ◎阿部智義 相馬市教育委員会教育長 ○井上篁 福島県公民館連絡協議会監事 田中淳一 福島県青少年婦人課長 片岡義和 福島県教育庁村.会教育課主幹 福羽天佑 福島県立原町高等学校長 玉川晃 原町市立原町第二中学校長 太田農秋 福島県青少年団体連絡協議会顧問 八巻正隆 相馬青年会議所理事長 松本一枝 相馬市青年協議会会計副部長 酒井啓雄 海浜青年の家友の会会長
◎印 委員長 ○印 副委員長
(3) 職員組織
職員 所長 次長兼
庶務課長指導課長 主事 指導主事 保健技師 運転手
兼用務員計 数 1 1 1 1 4 1 1 10
2 昭和62年度重点目標と成果
(1) 研修内容の充実
1) 青少年団体の研修の充実と利用促進
○ 社会教育団体の研修のねらいが、個別化かつ多様化
しているので、弾力的に研修計画を受け入れ、適切な
指導を行うとともに、条件整備に努めてきた。
○ 青少年団体の利用促進を図り、「社会参加」の意識
の涵養をめざすように努めた。
○ 雨天時にできる活動や余暇にできる種目など、新規
の活動種目を考案し、機材教具を整備し試みを行い、
新たな活動種目の開発に努めた。
2) 学校教育団体の研修の充実
○ 学校の主体的な計画運営がなされるように、連携を
密にし、連絡の機会を多く、かつ、具体的事項にわた
って協議するように努めた。
○ 教育課程の実施としての集団宿泊で、学校教育目標
をいかに具現化するかについて指導援助するように努
めてきた。
3) 各種団体の利用拡大
○ 「生涯学習体系」の中で、宿泊教育施設の担う役割
を踏まえ、広く各年齢層にわたる社会教育団体、企業、
一般人等の利用促進を図るとともに、「学習の館」と
しての機能充実に努めてきた。
○ 市町村教育委員会や公民館、関係行政機関、諸団体
等と連携を密にし、当施設の事業や機能の理解を深め
るよう紹介に努めてきた。
○ 利用団体の要請や希望を、アンケート調査により集
約し、それに対処する方策を練り、工夫改善を行って
きた。
(2) 主催事業の効果的運営
1) 主催事業を精選し、内容・方法を工夫改善し、重点的
な運営を図った。
2) 「集団宿泊指導担当者研修会」 (年3回)では、指導
担当者となる研修生だけあって、真剣に生活体験し、
種目別活動では自らの足で踏査し資質向上に努めてきた。
団体相互間の活動種目の調整や、研修の効果的な運用な
どを情報交換し、毎回好評であった。
3) 「親と子・海浜のつどい」は、恒例事業ではあるが、
過年度の反省実績を踏まえて、創意工夫を凝らした。あ