教育年報1988年(S63)-114/237page

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文化

第1節 概要

 県教育委員会では、先人が築きあげてきた文化遺産を継承

するとともに、うるおいのある生活の実現を求める県民の意

識を背景に新たな文化を創造発展させるため、"こころうる

おす文化の育成"をスローガンに「文化活動の促進」、「文

化の伝承の充実」、「文化施設の整備充実」を3本の柱とし、

県民の自主性と創意性を尊重しながら、文化活動を更に活発

にするための条件整備を積極的に展開したが、その成果は次

のとおりである。

1 文化活動の促進

(1) 芸術文化活動発表の機会の充実

県総合美術展覧会、県文学賞を充実して作品の応募を奨

励するとともに、文化団体が主体となり運営している県芸

術祭の充実に努めた。

(2) 芸術鑑賞の機会の確保

県総合美術展移動展、こども・青少年芸術劇場、家庭劇

場等を実施し、優れた芸術鑑賞の機会の確保に努めた。

(3) 文化振興基金の充実と確保

文化団体の育成と県民の自主的な文化活動の活発化を図

るため、(財)福島県文化振興基金の充実と活用を促進した。

(4) 文化活動指導者の養成確保

芸術セミナーの開催や文化活動指導者バンクの活用促進

により、文化活動指導者の養成確保に努めた。

2 文化の伝承の充実

(1) 文化財保護体制の充実

文化財保護体制を確立するため、文化財保護行政組織の

充実に努めた。特に、埋蔵文化財保護体制の強化に努めた。

また、文化財保存管理の万全を期するため、文化財パト

ロールの充実に努めた。

(2) 文化財保存調査

文化財に係る資料の整備と記録保存を図るため、基礎調

査及び緊急調査を行った。

(3) 埋蔵文化財の保存の充実

開発事業に対して、事前の表面分布調査と試掘調査を実

施するとともに、事業者側と協議を行い可能な限り現状保

存に努めながら記録保存のための発掘調査を行った。

(4) 文化財防災設備等の整備促進

文化財の防災設備、保存施設等の整備を促進するととも

に、所有者又は管理団体に対し日常的管理の強化を図るよ

う指導に当った。

(5) 文化財保存助成の充実

国・県指定文化財の保存修理及び埋蔵文化財保存調査に

対し、国及び県費の助成を行った。

(6〉 文化財の愛護と公開の推進

文化財に対する県民の理解と愛護精神の高揚を図るため

各種事業を実施したほか、伝承民謡公開事業を実施し公開

の機会の充実に努めた。

3 文化施設の整備充実

(1) 県文化センターの整備充実

県文化センターの施設・設備を整備充実するとともに、

文化情報の収集・提供などの機能の充実に努めた。

(2) 県立美術館の整備充実

常設展・企画展等を開催するとともに、美術作品の収集

と作品・作家等に関する調査研究を計画的に推進したほか、

教育普及活動に努めるなど本県美術振興の中心施設として

機能の充実に努めた。

(3) 県立博物館の整備充実

展示資料の収集・整備に努め、調査研究を計画的に推進

し、常設展・企画展等の充実を図るとともに教育普及のた

めの各種事業を行い、県内博物館の中心的施設として機能

の充実に努めた。

第2節 文化活動の促進

1 文化振興のための条件整備

(1) 文化行政の推進

 1) 県教育事務所文化行政担当者会議

ア 日時  昭和63年4月

イ 会場  あづま荘会議室

ウ 参加者  21名

 2) 芸術文化懇談会

本県文化の将来への発展のために、出席者より提言を

求め、県文化の振興並びに県文化行政推進の参考とした。

ア 日時  昭和63年10月

イ 会場  福島県庁教育委員室

ウ 懇談事項  県展に斎藤清賞を創設することについて

エ 出席者 渡辺良雄 丹野清栄 高橋良一郎

   飯塚栖圃 梅宮英亮 神野忠和 高橋藤園

   増田忍石

2 芸術文化活動発表機会の充実

(1) 第41回福島県文学賞

ア 趣旨

県民から作品を公募して優秀作品を顕彰し、地方文化

の進展と本県文学の振興を図る。

イ 応募数

小説68点、詩84点、短歌47点、俳句40点、計239


ウ 受賞者数



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