教育年報1988年(S63)-118/237page

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(4) 第12回県展移動展

 地方に優れた芸術文化を紹介することによって地方特有

の文化を高め、自らの文化を創造する力を育てる目的で、

昭和44年度から実施してきた「地方巡回美術展」を昭和

52年度から内容の充実と部門の拡大を図り、「県展移動

展」と名称を改めた。本年度は12回目で、展示した作品

100点は、第42回県展に出品された招待及び受賞等の作

品であり、多彩で質の高い内容により名会場とも好評を博

した。

ア 期日・会場・観覧者

6月30日〜7月3日  原町市文化センター 970名

7月7日〜10日  会津若松市文化福祉センター 

1,157名

7月14日〜17日  棚倉町総合体育館 2,652名

7月21日〜24日  浅川町民体育館 1,331名

イ 展示数

日本画20点、洋画35点、彫塑15点、工芸美術15点

書15点、計100点

4 文化振興基金の充実と活用

県民の文化活動の活発化に伴い、文化振興基金の利用も増

加し、多くの県民の文化活動促進のための原動力となった。

また、文化活動に関し優れた成果を収め、本県文化の普及

・向上・保存及び伝承に貢献した個人または団体を顕彰した。

ア 助成状況

種別/区分 件数 金額
成果発表事業 242件 19,329千円
発表会等への参加事業 13 1,113
文化団体への事業費 6 5,450
文化財の保護事業 10 965
271 26,857

イ 顕彰者
部門 氏名
音楽 山邉與夫
文字 馬場春一
三谷晃一
福島短歌会
演劇 いわき小劇場

5 文化活動指導者養成確保

(1) 芸術セミナー

 地域文化活動を推進指導する実作家・実活動家を対象とし

て、実技・実作を中心に地域文化活動を推進するために必

要な事柄について研修を行った。

ア 内容

(ア) 講義及び実技をもとに研修

(イ) モデル上演等をもとにした研修

(ウ) 研修協議

部門 期日 場所 講師 参加人員
彫塑 7月28日 県立福島西女子高校 雨宮淳 30名
〜7月30日
文学 11月18日 会津高田町立中央公民館 短歌 鈴木武 50名
〜11月20日 俳句 伊藤松風
  講話 今泉壮市
演劇 平成元年 郡山市民文化センター 演出 香川良成 100名 
1月21日 俳優 津田恵一
〜1月22日 俳優 武井茂
  俳優 遠藤かがり

(2) 文化活動指導者バンクの活用促進

 県内の名地域で活躍している有能な指導者を発掘し、そ

れを広く紹介するため60年度に「文化活動指導者名簿」を

刊行したが、63年度においては、62年度に引続きこれの

活用の促進に努めた。

部門・方部別登録者数

部門/方部 中通り 会津 浜通り
美術 133 64 26 223
音楽 197 47 46 290
舞踊 35 11 7 53
演劇 4 3 1 8
文芸 84 30 21 135
映像 7 0 1 8
生活文化 73 18 23 114
演芸 1 0 1 2
伝統文芸 50 23 12 85
584 196 138 918

第3節 文化の伝承の充実

1 文化財保護体制の充実

 1) 指定文化財管理(文化財パトロール)

 文化財保護に万全を期するため、民間の有識者21名を文

化財保護指導委員に委嘱し、パトロール計画に基づき定期

的に文化財の巡視を行った。この巡視結果に基づき、市町

村教育委員会の協力のもと、文化財の所有者等に文化財保

護に関する指導・助言を行い、文化財保護思想の普及に努

めた。



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