教育年報1989年(H1)-000-01/237page

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     序
大内忠昭

 社会環境が大きく変化しつつある現在、教育行政には基

本を踏まえた高い理念と、時代の動きを読み取る先見性と

が、これまで以上に強く求められております。

 昨年から今年にかけて、社会は大きく変わりつつありま

す。世界的規模では、冷戦構造の崩壊という歴史的な変革

がありました。一方、我が国に関しては、貿易問題等を契

機に、国際社会の有力な一員にふさわしい国づくり、社会

づくりを求める声が国の内外で急速に高まり、その結果、

新たな考えに基づいた様々な試みが始まりました。

 このような意味で、平成元年度は時代の大きな転換期で

あったと言えますが、この一年間に福島県教育委員会では

「心豊かな たくましい人間」の育成という目標を高く掲

げながら、社会の動きと時代の要請を踏まえた数多くの事

業を実施して参りました。情報処理教育の一層の拡充を

図るための教育センター情報棟の増築、教育課程の改善・

充実を目指した、普通科等設置校における「創造性豊かな

魅力ある学校づくり推進事業」、さらには、県民の生涯にわ

たる学習機会の充実を図るための「長寿学園」・「福島女

性カレッジ」の開設、これらは、その具体例の一部です。

 本年報には、平成元年度の事業実績の詳細が記録されて

おります。その成果を引き継ぎ、新たな発展へと歩を進め

るときに、この小冊子は大いに役立つものと確信しており

ます。本県の教育を推進する多くの方々にご活用いただき

たいと願うものです。

 平成2年10月

    福島県教育委員会

     教育長 大内忠昭


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