教育年報1989年(H1)-071/237page

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(3) 学校教育指導の重点  

  前記の基本方針に基づき、指導の重点を次のように設定

 し、指導の充実を図った。

 1) 教育課程の適正な運営と指導法の改善を図る。

  ア 教育課程講習会を開催し、新学習指導要領の趣旨の

   徹底について、趣旨説明並びに研究協議を行った。

  イ 高等学校学習指導要領の告示に伴い、学習指導要領

   研究会議を設置し、平成元年度より平成4年度まで年

   次計画により、指導資料 「教育課程編成の手びき」を

   作成し配布する。

    元年度は総則について、平成2年度発行を目ざして

   研究会議を3回開催した。

  ウ 文部省指定研究学校(教育課程、勤労体験学習、生

   徒指導、奉仕等体験学習)、県指定研究学校(教育課

   程、進路指導、生徒指導、情報処理教育、・国際交流)

   における研究実践の推進を図り、その成果の普及に努

   めた。

  エ 県立学校共同訪問により、教育課程の改善および指

  導法について指導助言を行った。

  オ 各種研修会、学校訪問等を通して、学習指導に関す

   る下記事項の徹底に努めた。

   (ア) 教科・科目の目標を明確にとらえ、指導内容を重

    点化して基礎学力の充実を図ること。

   (イ) 個性の伸長を図るため、一人一人の生徒の個性の

    理解に努めるとともに、指導の改善を図るなど学習

    指導の個別化・個性化に努めること。

   (ウ) 学習効果を高めるための評価の方歩について研究

    し、改善を図ること。

 2) 生徒指導の充実を図る。

  ア 校内における指導体制の確立を期し、各種研修会、

   学校訪問等の指導を通して、教職員の共通理解を図り

   同一歩調による生徒指導の充実に努めた。

  イ 新入生の保護者を対象に、家庭における指導に役立

   つ資料を作成し配布した。

  ウ 生徒指導担当者研修会を開催し、生徒の多様化に即

   した生徒指導のあり方について研究協議を行った。

  エ 学校における教育相談体制の確立と教育相談活動の

   改善充実を図った。

 3) 進路指導の適正化に努める。

  ア 進路指導講座等を実施し、下記事項の徹底に努めた。

  (ア) 低学年からの計画的、組織的な進路指導を通し進

    路意識の高揚に努めること。

  (イ) ロングホームルームにおける進路指導の充実に努

    めること。

  (ウ) 進路相談や諸調査・諸検査を通して、生徒の能力

    ・適性・進路の希望等を的確に把握すること。

  (エ) 生徒の自己理解の促進に努めること。お

  (オ) 進路指導室の整備及び進路に関する情報や資料の

    収集に努めるとともに、その効果的な活用を図るこ

    と。

  (カ) 組織的・計画的な進路相談の充実に努めること。か

  イ 研究学校を指定し、研究実践の推進を図った。

 4) 創造性豊かな魅力ある学校づくりに努める。

  高等学校普通科等の活性化を図るため、3か年計画で

  国際理解教育の推進{情報処理教育の推進、学力の向上、

  スポーツの振興、芸術文化の振興などの領域において、

  本年度30校を指定した。

 5) 産業教育の充実を図る。

  ア 産業教育の改善・充実を図るため、施設設備の充実

   並びに情報処理教育の推進に努めた。

   (ア) 体験入学の学習内容の質的改善・充実に努めた。

   (イ) 職業学校・学科の理解を促進するため、紹介用パ

    ンフレット 「わたくしたちの進路」を作成配布した、

   (ウ) 情報処理教育の充実のため、教員の研修に努めた、

   (エ) 産業教育関係機関との連携により、産業教育の振え

    興に努めた。

  イ 時代の進展に対応するため、学科の新設や改編に努

   めた。

(4) 教職員の資質の向上と学校管理運営の充実

 1) 現職教育の充実

  ア 校内における研修体制の充実改善を図った。

  イ 研修会、講習会等への積極的参加を促進し、指導力

   の向上を図った。

  ウ 自己研修の充実により、教職員の能力が効果的に発

   揮されるように努めた。

 2) 学校管理運営の適正化

  ア 適正な学校運営の努力目標を定め、その到達度を客

   観的に評価できるように努めた。

  イ 管理者が学校管理運営について積極的に指導助言を

   行うように努めた。

  ウ 諸表簿の整理と保管、設備・備品の管理と活用につ

   いては、適正に行われるように努めた。

  エ 学校事務の責任分担を明確にし、正確、敏速、円滑

   に処理するように努めた。     

  オ 各種調査報告について、厳正、的確に作成し、期限

   の厳守に努めた。

 3) 勤務体制の確立

  ア 教職員の勤務内容を明確にし、その実績について客

   観的に評価できるようにした。

  イ 最終退勤者と宿日直代行員は、出退勤時に学校管理

   状況の引継ぎを確実に行うよう指導した。

 4) 使命感の高揚

  ア 教育公務員としての使命感に徹し、規律と責任ある

   態勢を整え、教育能率の向上に努めた。

  イ 教育公務員としての立場を自覚し、いっそう事故防

  止に努め、社会的信用を失墜することのないようにし

   た。

  ウ 絶えず自己研修に努め、豊かな知性を養い、指導力

   を高め、職責をじゅうぶん果たせるようにした。

(5) 教育環境の整備充実

 1) 学習環境の整備充実

  ア 環境整備については、方針を確立し、年次計画によ

  る充実を図った。

  イ 学習環境を整備し、学習意欲の高揚を図った。



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